華やかなスポーツの世界で活躍していた選手が引退後、第二の人生の舞台に飲食店を選択することは少なくない。どういった経緯で飲食店の世界に飛び込んだのか、そこに見える人生観に切り込んでいく「セカンドライフ」。 第1回目は、元読売ジャイアンツの剛腕セットアッパーとして名を馳せた條辺剛さん。2005年に現役を引退してから本場・香川県での修業を経て、15年前に独立してうどん店を開業した。なぜ、うどん店だったのか。転身の際の心境とは。そして、毎朝自身の手でうどんを打ち、ゆで、店に立ち続ける理由とは? 19歳で憧れのプロ野球選手に。夢の世界で大活躍 東武東上線の準急に乗り、池袋から電車で約32分。埼玉県の上福岡駅から徒歩ですぐの場所に、「讃岐うどん じょうべ」と染め抜かれた暖簾がはためく。元読売ジャイアンツで剛腕セットアッパーとして活躍した條辺剛さんの店である。 店内は、すっきりとした印象。うどんを注文し