他人を好きになることは他人を嫌いになることと表裏一体の関係にある。従って、「嫌い」を正確に見届けていくことは、「好き」と同様、豊かな人生を築くためには必要なことである。「嫌う」とはどういうことかを説明する一冊。 ひとを“嫌う”ということ (角川文庫) 作者: 中島義道 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2003/08 メディア: 文庫 購入 : 14人 クリック : 57回 この商品を含むブログ (76件) を見る スポンサーリンク 1. 「嫌う」とはどういうことか 特定の人を好きになれば、当然のことながらその反対のベクトルをもつ特定の人を嫌うことが寄り添ってくる。それどころか、好きになったその人がある日突然嫌いになるということも、その人のこの面は好きだがあの面は嫌いだということも、誰でも知っていること。他人を好きになることは他人を嫌いになることと表裏一体の関係にあるのです(P.7)