チュニジア・チュニス(CNN) チュニジア政府は10日、中部の都市タラとカスリーヌで高失業率や劣悪な生活環境に抗議するデモが発生し、ここ2日間でデモ参加者19人が死亡、警察官30人以上が負傷したと発表した。 国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルは、週末の間に少なくとも23人が死亡したと発表。10日の時点で死者数がさらに増えたとの情報を入手したとしている。同団体は、治安部隊が催涙ガスや実弾でデモ参加者を追い払ったとし、「当局は正当防衛だと主張しているが、死者数の増加や治安部隊によるデモ映像の隠蔽(いんぺい)が今回の事態に深刻な疑問を投げかけている」と指摘している。 チュニジアで23年間政権を握っているベンアリ大統領は、腐敗政治や人権侵害を理由に人権団体などから非難の的とされている。同大統領は暴動発生後2回目となるラジオ、テレビを通じた演説で、30万人の雇用を創出し、メディアの自