32人が死亡したベルギー連続テロから1年の22日、爆発現場となったブリュッセル空港や地下鉄マルベーク駅で追悼式があった。フィリップ国王夫妻やミシェル首相、遺族らが出席して犠牲者を悼んだ。欧州連合(EU)本部近くでは追悼碑の除幕式もあり、街中が悲しみに包まれた。 16人が死亡した空港の出発ロビーでの追悼式には、遺族や救急隊員ら数百人が参加。犠牲者全員の名前が読み上げられ、実行犯2人が自爆した午前7時58分に黙禱(もくとう)した。空港で一緒にいた妻を亡くした男性は「テロの後、周りにいた多くの人が助けてくれた。テロを起こすという人間の最も醜い部分と美しい部分を同時に知った日だった。空港に到着するのがあと少し遅ければと思う」と話した。 その後、マルベーク駅では3人目の実行犯が自爆した午前9時11分に運行中の地下鉄を停止させ、追悼の意思を表すため、乗客らが拍手などで音を出した。同駅に隣接するビルで働