新入生の減少が続く「不人気校」から抜け出すには学力向上が必要だとして、東京・葛飾区立葛美(かつみ)中学校が20日、地域住民の力を借りながら夜間の補習教室を始める。 参加無料で、同中OBの大学生らが講師役を務める。学校の評判を気にかけていた住民らも一役買い、答案の採点などを受け持つ。大手進学塾と連携して夜間授業を行う杉並区立和田中の「夜スペシャル(夜スペ)」が有名だが、葛美中では、下町の人情に支えられた「夜スペ」で学力向上を目指す。 葛飾区が昨年4月、区内の公立中24校を対象に実施した学力定着度調査では、葛美中の場合、平日の勉強時間が20分以下の生徒が42%を占めた。区平均は26%。ゲームで遊ぶ時間が1時間半以上という生徒は80%で、区平均(76%)より多かった。学校別のテスト結果は区内で下位に低迷。同中では、英語と数学で習熟度別の少人数授業や、放課後の補習をしてきたが、郷原茂校長は「家庭で