きょうも運転士が電車を走らせる。1日に何千人もの乗客の命を預かりながら。尼崎の脱線事故から間もなく5年、JR西日本では、事故後に入社した社員が全体の2割を占める。運転士たちは事故をどう受け止め、何を語り継ごうとしているのか。 バックナンバー (下)模索会社は、現場の声を求めている(2010/04/16) (中)同世代決して「特異」な事故じゃない(2010/04/15) (上)プライド「当たり前」を疑う。それが大事(2010/04/14)
◇痛みに向き合って 兵庫県尼崎市で05年4月、発生したJR福知山線脱線事故は、25日で5年となる。毎日新聞が犠牲者の遺族と負傷者を対象に実施したアンケートからは、事故前の生活とかけ離れた現状に適応できず、苦しむ被害者の姿が浮かぶ。また国土交通省航空・鉄道事故調査委員会(当時)の最終報告書案の漏えい問題は、JR西日本への不信感を大きく増幅させたことがデータからも裏付けられた。アンケート結果を踏まえ、被害者の心のケアのあり方についても考えた。【JR脱線事故取材班】 ◇遺族42人・負傷者39人から回答 アンケートは面談や郵送などの方法で、2月から4月上旬にかけて実施。犠牲者106人のうち40人の遺族42人と、負傷者39人の計81人から回答を得た。遺族の内訳は、犠牲者の親30人▽配偶者7人▽子4人▽兄弟姉妹1人。年齢不詳の2人を除く回答者の平均年齢は、59・6歳。負傷者は男性15人、女性23人で、
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