4月28日・5月5日合併号「社長革命」特集では企業経営者の条件に注目した。大企業を変革するには起業家に見られるようなベンチャースピリットが時として求められる。資生堂の岩田喜美枝副社長もそんなリーダーの1人だろう。 化粧品会社で女性社員が7割を占める資生堂。しかし創業以来、歴代の副社長は男性のみだった。 初の女性副社長に就任した岩田氏。2003年12月、厚生労働省を退職し資生堂の常任顧問に就任し、今年4月に副社長に昇格。6月には代表権を持ち、前田新造社長(61歳)を強力に支えていく。 厚労省では雇用均等・児童家庭局長を務めるなど、行政の立場から働く女性を支援してきた。資生堂でも仕事と育児の両立支援策や人材育成策の強化を進める。 いわゆる天下りではなく退路を断って、前田社長が進める改革に参画した。そのベンチャースピリッツに迫る。 問 女性向けの商品が主力で女性社員も7割を占める。そうした企業で