よくぞ、よくぞこういう本を書いて下さった。 そして出版して下さった。 古代ギリシャ・ローマ時代には一糸まとわぬ人間の裸体を、至上の美の表現として沢山の彫像がつくられました。でもこれらの彫像の、男性の股間はその数世紀後に蔓延するキリスト教(のモラルというもの)によって破壊されてしまいます。(共同浴場という素っ裸で集う場所もしかり) では、日本のいろいろな場所で見かけるブロンズ像の男性裸体像、あれらの股間は何故に曖昧な処理をされてきたのか。なぜどこからか落ちて来た木の葉がたまたまあそこに引っかかっていたりするのか。 そして我々はそれに某かの違和感を感じるもなぜ意識を反らすのか。 いや、いいんですよ、別に反らして。反らして結構。意識なんかしなくていいです。 だけど、人々の股間に対する妙な見解というのは確実にあるわけです。 私が「テルマエ・ロマエ」のⅠ巻を出した時のあの騒ぎ、あれを必然的に思い出さ
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