2018 年6月、半導体大手の米インテルは、「ブライアン・クルザニッチ氏が、最高経営責任者(CEO)および取締役メンバーを辞任する」と発表した。当時、このニュースはアメリカだけではなく日本でも大きく報じられていたが、特に注目を集めたのは、同氏の辞任理由だった。 同社の発表によれば、クルザニッチ氏と、ある従業員との間に過去、合意に基づく“不適切な関係”があったことが発覚。内部調査を行った結果、同氏の行為が「社内の“non-fraternization policy”(親密な関係を禁じるポリシー)に反することが確認されたため辞任した」とされている。 これだけを見ると、いわゆる不倫やセクハラといった文脈で考えられがちだが、アメリカ内では若干見方が異なる。その背景には日本とアメリカの「社内恋愛」に対する考え方の違いがある。 アメリカ企業の多くが「社内恋愛」を禁止している 日本では珍しいかもしれない