打ち上げに失敗し、落下する見通しとなったロシアの火星探査機「フォボス・グルント」=ロシア宇宙庁のウェブサイトから ロシア宇宙庁が打ち上げに失敗し、地球を周回している火星探査機「フォボス・グルント」が、10~21日の間に地球へ落下する見通しとなった。同庁によると落下する可能性があるのは北緯51.4度から南緯51.4度の間の広い範囲。日本や米国、欧州の大部分、中国の他、アフリカ、南米、オーストラリアの各大陸が含まれる。大気圏突入時に燃え残った部品20~30個(合計で最大200キロ)が、地表に達する見込みという。同庁は15日ごろに落下する可能性が高いとしている。 同庁によると、フォボス・グルントは6日現在、地球に最も近いところで高度189.2キロの軌道を回っている。火星の衛星フォボスから表土やバクテリアなどを採取し、サンプル入りカプセルを地球に届ける目的で、昨年11月にカザフスタンから打ち上げら