より正確に言えば、日本社会は彼を政治家にすることを仕組み上拒否できない。 法律よりも情動を尊ぶ最近、車いすの人と料理のお店で揉め事が起こったときに、強く感じた。 現状の法律がどうであるとか、法律にどう違反しているかではなく、それが正しいのか間違っているのかを話そうとした。 少なくとも、僕が見聞きしたネットではそうだったし、会社や知人もそうだった。 「これは名誉毀損だから、客側が悪い」 「侮辱罪だから、店側が悪い」 といった、「法律に違反しているから悪いのだ」という話にはなっていなかった。 まず社会的にはこうあるべきだろうという理想があり、それに対して法律がどうだろうか、という話になっていた。 これはある意味ではとても正しい社会の有り様だとも言える。 法律が先にあって、その結果として正義が成されるのではなく、 正義がまずあって、その結果として法律が形作られる。 だから、法律はその解釈を正義(