安倍政権では「働き方改革」の一環として「同一労働同一賃金」を提唱している。実現すれば、正社員と非正社員の格差が縮小する可能性が高いが、当の首相本人はその政策の趣旨を正しく理解できていないようだ。 安倍晋三首相は神戸市で開かれた講演会で「非正規のときにはなかった責任感が、正規になって生まれてくる」と発言。産経新聞が24日に報じると、ネット上では「本当に許せない」といった非難が殺到。労働問題に携わっていた人たちも怒り心頭だ。 「学生アルバイトが店長がやっているような仕事をさせられている」 講演会で、安倍首相は「労働環境や待遇がいかに働く人の意志、やる気を変えるかがわかるよい例」として、ある女性の話を引き合いに出した。その女性は長時間労働で印刷会社を退職したが、現在は小売り関係の会社で「短時間正社員」としてやりがいを持って働いているという。管理職の研修にも挑戦しようとしているそうだ。この女性のこ