先日、筆者はたまたま密室商法(催眠商法、SF商法、あるいはハイハイ商法とも言われる)に紛れ込むことができた。最初はバカバカしくて半身に構えていたが、実は企業営業にとっても多くの学ぶべき点があることに気付いた。 妻の買い物に付き合って出掛けたときのこと、駅前で妻がビニール袋入りの黄色いビラを受け取った。「面白いからあなたももらったら」という妻の勧めで筆者もビラ配りの若者に近づいたが、ビラの受け渡しを拒否された。3度ほど要求すると、若者は「あのお母さんと一緒ですか」と言いながら、渋々ビラを渡してくれた(ちゅうちょした理由は後で分かる)。 黄色いビラには「砂糖を10円で売ります」と書いてある。その20~30メートル先にある、既に閉鎖したはずの小さな店の前で、机の上に砂糖袋を並べて10円で売っているのだ。妻が2人分の代金を支払うと、砂糖と一緒に1枚の白いビラを手渡された。先ほどの黄色いビラも、この
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