ドイツのサイバーセキュリティー会社ジーデータ(G Data)によると、米グーグルのモバイル端末向け無償基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載した安価な中国製スマートフォン(スマホ)「天星(スター)N9500」に組み込まれているのは、8メガピクセルカメラやクアッドコアプロセッサーばかりではない。同端末のアプリケーションストア「グーグル・プレイ」に、所有者の追跡や端末の遠隔操作に使われる「Usupay.D」というトロイの木馬型マルウエア(悪意あるソフトウエア)が発見された。 ジーデータによると、「天星N9500」の購入者からの苦情を受け、新しい端末をテスト。その結果、同端末に組み込まれたスパイウエアが端末の識別情報(ID)と仕様データを中国にあるサーバーに送信したことが明らかになった。 このマルウエアはカメラの起動など、端末の機能を遠隔操作できる。ただ、調べた端末にはその証拠は見つからな