サウナのマナーについて話題になることが増えました。イラストを使ったり項目をまとめたり、いろいろなものが見受けられます。しかし、公共の浴室でのマナーについての問題は、今に始まったことではなく、長い歴史があるようです。今回は、公共の浴室でのマナーについて考えてみます。 湯屋のマナー問題 (画像出典:熊本県公衆浴場業生活衛生同業組合 HP) 公共の浴室でのマナーについての記述は、銭湯が「湯屋」と呼ばれていた1800年代から見られます。例えば1876年の『読売新聞』には、次のような記述があります。 貴社の新聞にたびたび湯屋のお諭しが出ますが實に御尤も其内にも風呂の中で立ちながら洗ッて居る人が有りますが傍の人に湯がかかッて終には喧嘩口論にも成ましやうしまた湯も早く濁りますから其爲の流しへ出て洗ひたいものまた流し板へ啖唾を吐く人が間々有ります*1。*2 風呂の中で立ったまま洗っている人がいると、他の人
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