「伊達直人現象」が止まらない。昨年末、前橋市の児童相談所にランドセル10個が届けられて以降、漫画「タイガーマスク」の主人公は全国各地に次々と現れ、子供たちへの贈り物が続く。 匿名の善意が一気に広がった背景は何なのか、なぜ「伊達直人」なのか、「格差」や「無縁社会」が世を覆う中の心温まるニュースには謎も広がる。 「(最初の寄贈に)非常に感銘を受けました」「私も微力ながら」……。 年明け以降、各地の児童養護施設などで、「伊達直人」を名乗ったプレゼントが続々と見つかっている。特に10日から11日は全国各地で相次ぎ、読売新聞のまとめではこれまで43都道府県で確認された。個別には数え切れないほどだ。 始まりは、先月25日。群馬県中央児童相談所で、タイガーマスクの主人公、伊達直人を贈り主とするランドセル10個が見つかり、このニュースに心揺さぶられた人が各地で行動に出たものとみられる。 タイガーマスクは、