脱線した列車を調べる会津鉄道の社員ら(25日、下郷町で) 24日午後7時10分頃、下郷町弥五島の会津鉄道会津線弥五島―塔のへつり駅間で、東武日光発会津若松行き快速列車(1両編成)が脱線した。乗客3人と乗員2人にけがはなかった。25日に運輸安全委員会が調べた結果、通常よりレール幅が広がっている箇所があった。同委員会は脱線の原因となった可能性があるとみて調べている。会津鉄道では11月27日にも土砂流入で脱線事故が起きたばかりだった。 脱線場所は塔のへつり駅の手前約200メートルの急カーブ。同委員会の調査では車両の一番前の車輪だけが脱輪していた。土砂など脱線を誘発する障害物はなく、80メートル手前でレール幅が通常より約4センチ広がっていた。西本正人・鉄道事故調査官は「レールや(それを支える)枕木の老朽化で幅が広がり、脱線に結びついた可能性はある」と述べた。 会津鉄道幹部によると、急カーブでは車両
不正乗車への注意を呼びかけるポスター(浦和美園駅で) 埼玉高速鉄道で、通勤・通学時間帯に座るため一度下り電車に乗って、上り方面始発駅の浦和美園駅(さいたま市緑区)で折り返す利用者が後を絶たない。定期券や乗車券の区間外で乗り過ごし、折り返した時などに、改札を出ずに乗車する場合は無賃乗車となる。同鉄道は「区間外での乗車は不正になることをもっと呼びかけなければならない」と頭を悩ませている。(水野友晴) ■身を隠す客も 同鉄道によると、2018年3月頃から、「浦和美園駅で下車しなかったり、折り返して駅始発の電車に乗る人がいたりして座ることができない」などと同駅利用者の苦情が増加した。同年10月23日、午前7~8時半の時間帯で、同駅で降車して改札を出ずに反対側のホームに移動する駅利用者の乗車券の検札をしたところ、定期券などの有効区間外の運賃を支払わずに乗車していた駅利用者は、169人中75人にのぼっ
群馬県館林市が舞台となったアニメ「宇宙(そら)よりも遠い場所」が、米紙ニューヨーク・タイムズの「ベストテレビ番組」海外部門に選ばれた。 同部門10作品でアニメはこの作品のみ。同紙は「世代や文化を超えておもしろくて感動でき、翻訳されるべき作品」などと評価した。 「宇宙よりも」は民間観測隊に同行して南極を目指す女子高生らの青春を描いたアニメで、今年1~3月に放映された。高校の所在地が館林で、つつじが岡公園や茂林寺も登場。その影響もあり、10月には館林が国内外のファン投票に基づく「訪れてみたい日本のアニメ聖地88(2019年版)」に選ばれた。 8日には茂林寺に県内外からファン約30人が訪れ、米紙での選出を祝うイベントが開かれた。地域情報サイト「館林くらし」運営者の中山墾さん(52)は、「老若男女が楽しめる内容だと証明された」と喜んでいた。
JR北海道は12日、来年春のダイヤ改正に合わせて、北海道新幹線の青函トンネル(全長約54キロ・メートル)内の最高速度を時速140キロから160キロに引き上げると発表した。これで東京―新函館北斗駅間の所要時間は4分短縮され、最速3時間58分で結ばれる。上り・下りで1日計3本は3時間台とし、乗客が空路より新幹線を選ぶ目安とされる「4時間」を切ることで低迷している利用を促す。 北海道新幹線の本来の最高速度は260キロだが、青函トンネル内はJR貨物の貨物列車と線路を共用しているため、すれ違う際の風圧で荷崩れなどを起こさないよう、140キロにとどめている。9月に行った試験で、160キロでも問題がないと分かった。詳しいダイヤは14日に発表する。
キノブックス文庫創刊 打ち合わせをする古川絵里子社長(左)と福士祐編集長(東京・西新宿のキノブックス本社) 文庫の売れ行き不振もどこ吹く風、新興出版社のキノブックス(東京都新宿区)が10月、文芸書中心の「キノブックス文庫」を創刊した。手書きの折り込みに熱い思いを込める、その現場を取材した。 キノブックス文庫は10月に第1弾の3冊を刊行。人気ブロガー、はあちゅうさんの書き下ろし恋愛小説『婚活っていうこの無理ゲーよ』のほか、作家の中村航さんの小説『世界中の青空をあつめて』、藤野千夜さんの初期作品集『少年と少女のポルカ』を文庫化した。今後は偶数月ごとに1~3冊のペースで刊行する。 編集長の福士祐さんによると、いずれも初版2万部前後で、まずは書店に本を平積みするスペースを確保するため、組み立て式の特製販売台も作った。実用書ならともかく、このご時世に文芸中心の文庫をスタートさせるのは冒険に思えるが、
【読売新聞】 JR東日本の快速列車「ホームライナー」を巡る動向が、SNSをにぎわせている。数百円を上乗せすれば、定期券客も特急車両に座って帰れる。通勤客にとってはありがたい列車が、特急に格上げされるかもしれないというのだ。 水曜の午
茨城県ひたちなか市は30日、第3セクター「ひたちなか海浜鉄道」について、国との事前協議が始まった延伸計画にあわせて、快速列車の導入を検討していることを明らかにした。国営ひたち海浜公園への来場者が増えるネモフィラの時期などに年間20日程度の運行を見込んでいる。 延伸ルートは、阿字ヶ浦駅から海浜公園の南側を通り、公園西口付近を終点とする約3・1キロ。新駅は2駅設置され、市は、延伸区間の年間利用者を約50万人と推計している。 阿字ヶ浦駅に列車の行き違い施設を設けて快速を導入することで、運行間隔を今の約40分から半分の20分程度に短縮できるという。快速は金上、那珂湊、阿字ヶ浦に途中停車する計画。 延伸に関して、市などは今月から事業許可申請に向けて国と本格的な事前協議を開始。2024年度の運行開始を目指す。同社の吉田千秋社長は「地元の人にも観光客にも利便性が高まるので、ぜひ実現したい」と話している。
石川県野々市(ののいち)市教委は、市内の国史跡「御経塚(おきょうづか)遺跡」から出土した土器の文様2種類を、誰でも利用できるオープンデータとしてホームページ(HP)で公開している。 遺跡の知名度アップが目的で、家具や食器のデザイン用など営利目的でも無料で利用できる。自治体が文様をモチーフにしたデザインを活用する例はあるが、文化庁によると、オリジナルのまま自由に使えるようにする取り組みは珍しいという。 御経塚遺跡は、縄文時代後期中葉から弥生時代初期(3700~2500年前頃)の環状集落。東北などと交易していたとみられ、出土した土器の独特の文様から、当時の北陸で作られた土器の指標として「御経塚式土器」が設定された。
河川や山ではなく、全国でも珍しい平地にある埼玉、栃木、群馬3県の「境界点」周辺を、埼玉県加須市など隣接する3市町が協力して整備した。 あぜ道だった境界点までの道は舗装され、周辺に砂利を敷き詰めるなどしており、観光客の増加に期待を寄せている。 境界点は、同市と栃木県栃木市、群馬県板倉町に接し、水田の中にある。元は渡良瀬川の流れに従って県境を決めていたが、川の改修工事で流れが変わり、境界点が陸地になったという。2016年、3市町が測量調査を実施して境界点を確定させ、目印のプレートを設置していた。 今回の整備では、3市町が合同で境界点のある土地を地権者から買収。境界点周辺に砂利を敷き詰め、雑草が生えたり雨でぬかるんだりしないようにした。また、境界点に向かう通路を土からアスファルトに整備し、周辺の6か所に案内看板を新設。以前からあった7か所の看板にも3県境までの距離を表示し、分かりやすくした。加須
愛知環状鉄道の開業30周年を祝う記念列車の出発式が3日、愛知県豊田市の新豊田駅で行われ、大村秀章知事をはじめ岡崎、瀬戸、春日井、豊田の沿線4市の市長、副市長らが出席した。 記念列車は特別にあしらわれたヘッドマークを付けて北野桝塚―瀬戸口で運行され、事前に募った約80人が2両編成の車両に乗車した。記念列車が豊田市駅に到着すると、グレート家康公「葵」武将隊のセレモニーやテープカットなどで開業30周年を祝った。ホームには大勢の鉄道ファンが集まり、記念列車にカメラを向けていた。 この後、記念式典が同市小坂本町の豊田産業文化センターで開かれ、同社の長崎栄一社長が「安全、安定輸送を第一に地域の鉄道として、沿線の発展に貢献していきたい」とあいさつ。沿線市を代表して同市の太田稔彦市長は、中心市街地が愛知環状鉄道の開業とともに発展してきたことを挙げ、「まちづくりには鉄道をはじめ公共交通は欠かせない。愛知環状
出版大手の「KADOKAWA」は、所沢浄化センター跡地(埼玉県所沢市東所沢和田)に建設を予定している新社屋の施設の概要や完成予想図などを公表した。 東京都千代田区にある本社機能の約半分を移す方針で、1月31日に同センター跡地で記者会見した松原真樹社長は、本社所在地も所沢に移す可能性が高いことを明らかにした。 施設は、「ところざわサクラタウン」と名づけた約4万平方メートルのエリアに、地上6階、地下2階建て、建築面積約2万5000平方メートルの建物を建設する。印刷工場や物流倉庫、会社事務所、ホテルなどが入る棟と、図書館や美術館などの複合文化施設の棟が1階でつながる構造となっている。 複合文化施設にはアニメ専門の美術館や、約12万冊所蔵の図書館などが入り、有料での一般開放を予定している。開業は2020年夏の見込み。 松原社長は「旧来型オフィスではなく、出版製造の物流改革を実現したい」と語った。
Amazonでの詐欺が大流行している。Amazonで第三者が販売する「マーケットプレイス」で、商品が届かないなどのトラブルが起きている。出品者のAmazonアカウントが乗っ取られたことが原因だと思われる。(ITジャーナリスト・三上洋) 4月10日頃からAmazonマーケットプレイスでの詐欺が大量発生 AmazonマーケットプレイスでのNintendo Switch一覧。新品の相場は3万8000円前後だが、1210円などありえない低価格で販売されており、詐欺の可能性大 Amazonで大規模な詐欺被害が発生している。被害が出ているのは「マーケットプレイス」と呼ばれるAmazon以外の企業や個人が販売できるサービスだ。4月10日頃からマーケットプレイスでの取引で「商品が届かない」などの苦情が増え、さらに20日過ぎから怪しい出品が大量に登場し、現在も続いている(Amazonでの評価欄、SNSや掲示
大分、愛媛の両県を結ぶ「豊予海峡ルート構想」の実現を目指す大分市は、新幹線用の海底トンネルを整備した場合の調査結果をまとめた。 JR大分(大分市)―松山駅(松山市)間で1日往復32本の運行が可能で、最速約36分で結ぶことができるとし、1日当たり約6800人が利用すれば採算性が確保できると結論づけている。 大分市は2016年度、トンネルと橋、鉄道と道路を組み合わせた計11パターンの概算事業費を試算し、新幹線(単線)を海底トンネルで通す場合が最も安い6800億円になると導き出した。この海底トンネル案が最も実現可能性が高いとして、今年度は専門業者に委託してルートやダイヤ、営業損益などを調査した。 調査結果によると、単線のため、すれ違いや追い抜きに必要な中間駅を大分市佐賀関、愛媛県伊方町、同県大洲市付近に設けた場合、松山駅から大分駅に直行する下り列車の所要時間は約36分、上り列車は約43分となり、
約80年前に春日大社(奈良市)の宝庫の天井裏から見つかった太刀を研磨したところ、平安時代後期(12世紀)に作られた最古級の日本刀と判明したと、同大社が22日、発表した。 専門家は「制作当初の刃が残っており、刀剣史上、貴重だ」としている。 日本の刀剣は古代、反りのない直刀だったが、平安時代後期、反りなどの特徴を備えた日本刀が成立したとされる。 今回の太刀(刃渡り82・4センチ)は1939年に天井裏から見つかった刀12本のうち1本。さびに覆われ、詳細は不明だった。鑑定の結果、無銘だったが、刃に表れた模様などから、最初期に伯耆(ほうき)(現・鳥取県西部)で作られた「古伯耆物」と判断した。豊臣秀吉らが所有した「童子切(どうじきり)」(国宝)で知られる刀匠・安綱(やすつな)作の可能性があるという。太刀は30日~3月26日、同大社国宝殿で展示される。
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