脱線した列車を調べる会津鉄道の社員ら(25日、下郷町で) 24日午後7時10分頃、下郷町弥五島の会津鉄道会津線弥五島―塔のへつり駅間で、東武日光発会津若松行き快速列車(1両編成)が脱線した。乗客3人と乗員2人にけがはなかった。25日に運輸安全委員会が調べた結果、通常よりレール幅が広がっている箇所があった。同委員会は脱線の原因となった可能性があるとみて調べている。会津鉄道では11月27日にも土砂流入で脱線事故が起きたばかりだった。 脱線場所は塔のへつり駅の手前約200メートルの急カーブ。同委員会の調査では車両の一番前の車輪だけが脱輪していた。土砂など脱線を誘発する障害物はなく、80メートル手前でレール幅が通常より約4センチ広がっていた。西本正人・鉄道事故調査官は「レールや(それを支える)枕木の老朽化で幅が広がり、脱線に結びついた可能性はある」と述べた。 会津鉄道幹部によると、急カーブでは車両