J1第34節(4日、京都2−0FC東京、西京極)試合終了後直後のベンチの雰囲気ですべてを悟った。次々と選手が倒れる。今野も徳永も、しばらくその場で動けなかった。2000年の初昇格から11シーズンでのJ2降格。首都・東京からついにJ1チームが姿を消した。 あまりにナイーブな試合運びだった。前半から動きが固く、もたつく間に先制を許す。すると追い込まれた選手たちはパニックになった。口では「まだ時間がある。落ち着こう」(今野)と声を掛け合うが、後半の約30分間はあせって後方からロングボールをけるばかり。ロスタイムに入ったところで追加点を決められ、万事休した。 昨季2度目のナビスコ杯優勝を果たし、今季は優勝候補の一角にも挙げられていた。今野や権田ら今年A代表に呼ばれた選手7人を抱えるエリート軍団でもある。だがエリートゆえ、一度狂った歯車を立て直す精神的強さが足りなかったか。「このメンバーで落ちるはず