Windows SQL Server 2005サポート終了の4月12日が迫る、報告済み脆弱性の深刻度も高く、早急な移行を
本連載ではここまで、近年Webに起きている変化と、その背後にある構造、そしてTim O'Reilly氏の「Web 2.0とは何か」の読み解きをリンクさせながら、Webの進化について見てきました。 身近なブログや検索エンジンから、技術、マーケティング、ネットワーク分析など広い範囲に話が広がりましたので、今回は、第1回から第6回までをおさらいしておきたいと思います。 ■「Webはスケールフリー・ネットワーク」という世界観の発見 多くの方が既に実感してらっしゃると思いますが、ネットの特徴は「つながる」ことです。北海道のお店がWebサイトを持てば、東京や沖縄など全国にいるお客さんとも「つながり」やすくなります。部屋でブツブツ独り言をいうのでなくブログに書けば、どこかの誰かと「つながって」仲良くなれるかもしれません。 こうした個々の「つながり」が集まって、Webという大きな「ネットワーク(網状に形成
今回はロングテールを活用するサービスと、ビジネスの仕組みについてです。ロングテールを活用するWebサービスは基本的に、「コスト0円で作ったページが1年間で1円の利益を生み出すとして、それが1億ページ集まれば1億円の利益が得られる」といった発想で成り立っています。そのためには、次の3工程を確立することを考えます。 「ロングテール」となるコンテンツを作る 大量に、かつ、できるだけゼロに近いコストでコンテンツを用意します。 ロングテールにユーザーを誘導する 一般的には「検索」によって、大量のコンテンツの中から、ユーザーが求めるものにマッチしたコンテンツに誘導します。検索エンジンによって「トップページ→下層ページ」という導線でなく「検索→下層ページに直接アクセス」という導線が一般化したため、ロングテールの価値が増しました。第1回でお話したオンラインショップの例――大量の商品が「検索」で効率よく探せ
これまでの3回で、今のWebで起きている現象を見ていきました。今回からはそれを踏まえて、「Web2.0」という言葉の生みの親であるTim O'Reilly氏の論文「What Is Web 2.0(Web2.0とは何か 次世代ソフトウェアのデザインパターンとビジネスモデル)」に沿って説明していきたいと思います。 O'Reilly氏の挙げられたポイントに沿いながら話を進めますが、大まかなイメージを掴みやすくするため、ディテールが漏れてしまう部分もあります。原文もWeb上で公開されていますので、より詳しく知りたい方はそちらにも目を通していただければと思います。以前に読んだことはあるけど、よくわからなかったよ、という方にとっても、再トライする助けになれば幸いです。 ■Web2.0の「7つの原則」 第1回にも書いたとおり、「Web2.0」とは特定の技術やソフトウェアを指すものではありません。進化する
前回はTim O'Reilly氏の論文「What Is Web 2.0」にある「7つの原則」を、1つずつ読んでいきました。今回はこれを総括して、O'Reilly氏の語るWeb 2.0とは何なのか、を明らかにしていきます。 ■「Web 2.0企業のコアコンピタンス」とは O'Reilly氏は論文の最後に、「Web 2.0企業のコアコンピタンス(競争優位性の核になる部分)と考えられるもの」の概要として、次の7つのものを挙げています。 パッケージソフトウェアではなく、費用対効果にすぐれた、拡張性のあるサービス ユニークで他者が真似しにくいデータを核としてコントロールする。このデータは多くの人が使うほど、より豊かになる ユーザーを共同開発者として信頼する 集合知を利用する 顧客のセルフサービスを通して、ロングテールを活用する 単一デバイスのレベルを超えたソフトウェア 軽量なユーザーインターフェイス
今回からは「Web 2.0」の一連の変化が、ユーザーにどのようなインパクトを与えるのかを見ていきたいと思います。 まず今回と次回は、Web 2.0を実感するための10の手がかり「Web 2.0を実感するために、ユーザーが経験するべき10のこと」をお送りします。これまでWeb 2.0についていろいろと説明してきましたが、いくら文章を読んでも実際に体験していないと、なかなか実感できない部分があると思います。でも、いちど体験してみれば「あ、こういうことなのか!」と、ストンと腑に落ちるはずです。 その「ストンと腑に落ちる」感覚を味わっていただ手がかりとして、10個の行動をご紹介します。まだ未経験のことがあったら、さっそく試してみてください。そして、今までと違う何かを感じてください。 ■その1:オンラインショップで買い物をする 欲しい商品を検索して、オンラインショッピングサイトで買い物をしてみましょ
● 便利な電子メール。でもちょっと心配? ISPに加入してPCでインターネットを利用することはすっかりあたりまえになりました。インターネットを利用するのも簡単で、かなり多くの地域では、ISPなどに申し込めば、1週間ほどでADSLなどの高速な回線でインターネットが利用できるようになりました。もちろん、費用も月額数千円というところでしょうか。 インターネットユーザーに最も利用されているのが電子メールです。便利な電子メールの利用は急速に広まり、現在では非常に多くの人が使うようになりました。こうなると、ユーザーに迷惑な使い方をする人も増えてきます。その1つが、現在問題になっている「迷惑メール」です。1日に数通、単なる広告メールがくるぐらいなら、郵便受けに入っている投げ込み広告と同様、捨てることで対応できるでしょう。 しかし、迷惑メールも大量になってくると、自分宛の正しいメールが迷惑メールに埋もれて
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