「速い」FC東京 FC東京のサッカーは「速い」。 選手個々のスピードは勿論なのだが、チームとして「速い」のだ。 「速さ」を象徴するデータの1つがパスの数とその方向だろう。 FC東京の1試合平均パス数は439.1本(第15節終了時点)。これはJ1 18クラブ中17番目の数字でJ1平均523.9本と比較しても100本近く少なく、J1トップの川崎の704.1本の60%ほどでしか無い。 このパスをさらに方向別で分けると、FC東京の前方パス数は184.8本。これは全パス数のおよそ42%となり、リーグで2番目の高さとなる。FC東京はボールを奪うと余計な横パスやバックパスを使うことなく、高い比率で相手ゴール方向へ縦パスを繰り出している。 第15節までに317回のタックルを記録しているFC東京の「速さ」は、攻撃時だけに留まらない。その29%に当たる91回は敵陣、なんとアタッキングサードでも34回のタックル