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ブックマーク / usa3.hatenadiary.org (9)

  • 早すぎた越境作家・三雲岳斗 - うさ道

    ガガガ文庫で「絶対可憐チルドレン」ノベライズ 作家は三雲岳斗 - 平和の温故知新@はてな えー、三雲岳斗については前々からなんか書いておいたほうがいいと思ってたのですが、いい機会なので書いておきます。 三雲岳斗がデビューしたのは1999年。デビュー作は第5回電撃ゲーム小説大賞*1・銀賞を受賞した『コールド・ゲヘナ』。同シリーズはその後も巻を重ねていきますが、一方で氏は、同年に第1回日SF新人賞、第5回スニーカー大賞特別賞という、さらにふたつの新人賞を受賞します。同時期に複数の新人賞を受賞したケースとしては、現在では日日日が有名ですが、それより6年も前に、同様の偉業を成し遂げているわけです(ちなみにSF新人賞を受賞した『M.G.H.』では、ハードカバーへの進出を果たしています)。 さてその後、三雲氏は電撃文庫で『レベリオン』、角川スニーカー文庫で『ランブルフィッシュ』、徳間デュアル文庫で『

    早すぎた越境作家・三雲岳斗 - うさ道
  • うさ道:「ガガガ文庫は衰退しました」という意見は衰退しました

    案の定前エントリはいろいろ意見をいただきました。私の書き方が悪くて上手くニュアンスが伝わらなかった部分があるようなので、何点か。 ガガガ文庫について 以上の推論から、USA3さんのガガガ文庫における新人賞受賞作の重みづけはやや重すぎると考えます。 とのことですが、私は他のレーベルと比較して、ガガガ文庫の新人賞「そのもの」に特別大きな比重を置いているつもりはないです。少なくとも「ガガガ文庫の盛衰は新人賞が握っている!」とかいうようなことは全然思っていません(笑)。 ただ今回に関しては「新創刊レーベルの、第1回の、それも創刊前から募集を開始し、創刊ラインナップに受賞作が含まれている」というように、非常に特殊な条件がいくつも重なっているわけです。ゆえに私も(他のラインナップについてはある程度「読めている」こともあって)、他の回の新人賞と比較して少々「特別なもの」として捉えていました。私が今回の受

    うさ道:「ガガガ文庫は衰退しました」という意見は衰退しました
  • 2007-05-29

    ガガガ文庫、とりあえず新人賞の2作を読んだんですが。 マージナル (ガガガ文庫) 作者: 神崎紫電,kyo出版社/メーカー: 小学館発売日: 2007/05/24メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 39回この商品を含むブログ (64件) を見る学園カゲキ! (ガガガ文庫 や 1-1) 作者: 山川進,よし☆ヲ出版社/メーカー: 小学館発売日: 2007/05/24メディア: 文庫 クリック: 10回この商品を含むブログ (52件) を見る ここまでひどいとは思わなかった、というのが正直な感想です。 いや、単純な作品単体での話をすれば、世の中この2作より出来の悪い小説はいくらでもあります。2作ともさほど無理なく*1話が展開できていることを思えば、良く出来ている*2といってもいいでしょう。ここで言いたいのは、むしろその「出来の良さ」が問題であるというような話です。 重要なのはこの2作が、

    2007-05-29
  • ライトノベルを読んでいるオタクは実はそれほど多くない - うさ道

    http://d.hatena.ne.jp/kim-peace/20061115/p2 複雑な気分ではありますが、「ライトノベル」というジャンルは アニメ・マンガに対してまだまだ比肩しうるものではないと考えます。 主な根拠は媒体としての影響力と市場規模の小ささです。 ただ、そうすると美少女ゲームというジャンルの影響力の大きかったことに説明が付かないんですよね。 ネットでの言及数などに鍵があるのかもしれませんが。 ライトノベルと美少女ゲームオタクへの影響力に差があることについては、ライトノベルを読んでいるオタクは実はそれほど多くない、ということで説明がつくかと思います。美少女ゲームユーザーのほとんどが(自分がオタクであることに自覚的な)オタクなのに対して、ライトノベルのメイン読者は中高生です。そして中高生のライトノベル読者のほとんどはオタクコミュニティとのつながりを持ちません。結果として、

    ライトノベルを読んでいるオタクは実はそれほど多くない - うさ道
  • うさ道:主要な少年向けライトノベルレーベルのまとめ(一般向け)

    主要な少年向けライトノベルレーベルのまとめ 解説はともかく、気になるのは例として挙げられている作品群。押さえるべきところは押さえられてますが、どうしてもコアユーザーというか、「ライトノベルサイト寄り」だなあ、という印象です。もっと一般的な、売上などを重視して考えたリストはもっと別のものになるんじゃないかと。 というわけで、今の時点で各レーベルを俯瞰したときの作品の位置づけってこんな感じじゃないの、というのを自分なりにまとめてみました。 はじめに 2006年9月現在のものです。 基的には「巻を重ねている=売れている=レーベルを支えている」という考え方で書いてます。 一般向けなのでメディアミックスした作品はポイント高いです。 すでに完結している作品は除外しました。 古参かどうかはシリーズ開始からの年数+今の勢いで判断してます。 新人はある程度冊数が出て、今後レーベルを支えていきそうな作品を挙

    うさ道:主要な少年向けライトノベルレーベルのまとめ(一般向け)
  • うさ道 - 涼宮ハルヒ(と愉快な仲間たち)の売上

    「涼宮ハルヒ」シリーズの累計部数が250万部を突破したそうで。アニメ放送開始前(今年3月)の時点で130万部だったそうなので、アニメによる効果はおよそ100万部*1ということになります。単純計算で10万人以上の人が新たにこのシリーズを読みはじめた*2ことになり、アニメの影響の大きさを物語っています。 Yahooランキングの文庫部門でも、その影響は顕著です。 発表日 憂 退屈 溜息 消失 暴走 動揺 陰謀 憤慨 この週のライトノベル系作品のトップ(順位) 5/16 - - - - - - - 4 箱はマのつく水の底!(2) 5/23 11 - - - - - - - リリアとトレイズ4(2) 5/30 18 20 16 - - - - 12 リリアとトレイズ4(11) 6/6 11 - 16 17 - - - 13 涼宮ハルヒの憂(11) 6/13 - - 20 17 - - - 19

    うさ道 - 涼宮ハルヒ(と愉快な仲間たち)の売上
  • うさ道 - 富士見と電撃の盛衰に見るライトノベルの消費構造変化

    架空の線上 - 電撃対富士見 この中にある「電撃が時代性にマッチし、富士見は遅れている」というのは私が書いていたことですので、これに関して少々補足を。識者の方々にとっては割と常識的な話かとも思いますが、そうでない方もいるでしょうし、一度文書として起こしておくことにも意味があると思いますので、しばしお付き合いいただければ幸いです。 いまでこそライトノベルのトップレーベルとして認められつつある電撃ですが、多くの方がご存じの通り、かつては富士見ファンタジア文庫がその座に着いていました。その独走ぶりはいまの電撃の比ではなく、*1当時はほぼ完全に富士見の天下だった、と言っても過言ではないと思います。それがいつからいつまでか、というのは諸説分かれるところかと思いますが、少なくとも「スレイヤーズ以降、ブギーポップ以前」であるのは確かだと思います。 『ブギーポップは笑わない』が発売されたのは1998年2月

    うさ道 - 富士見と電撃の盛衰に見るライトノベルの消費構造変化
  • うさ道 - ライトノベルを売る、ということ

    ここ数日話題になっている「ライトノベルを売るにはどうしたらいいか」という話について、自分なりに思うところがあるのでつらつらと書いてみます。ちなみに発端はこちらで、現在までの進捗状況はこちら。関連記事についてはこちらあたりから。 続きを読む それまでさほどライトノベルが売れなかった書店で、一時的にせよそれまで売れなかった、それも既刊が売れたという例を、私の経験から紹介します。 続きを読む

    うさ道 - ライトノベルを売る、ということ
  • うさ道 :: 『ライトノベル「超」入門』 著者が「ラノベ」という略称を「どうにもむず痒くて使っていない」ところに共感

    ライトノベル「超」入門 [ソフトバンク新書] 作者: 新城カズマ出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ発売日: 2006/04/15メディア: 新書購入: 8人 クリック: 117回この商品を含むブログ (181件) を見る 新城カズマによるライトノベル入門書。 正直読む前は「このタイミングで出るってことはブームに乗っかっただけのトンデモに違いない」とか思っていて、さーていったいどうやって批判してやろうかしらんと思いつつページを開いてみたわけですが、いやはやトンデモどころかそれなりにライトノベルを読み込んできた自分にも数多く得るところのあった良書でした。よく考えたら新城カズマって「ライトノベル完全読 vol.2」冒頭で「反・ライトノベル書評宣言」とか書いてるような人でしたな。もっと早く気づけ自分。すいませんごめんなさい。 初心者じゃないので入門書としてどうか、というのは判断し

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