21歳の女性救急ボランティア、ラザン・アルナッジャールさんは、今月1日、イスラエル軍による銃撃で殺された。パレスチナ自治区ガザでのデモに対し、イスラエル軍が無差別射撃を行い、デモ参加者らの死亡、負傷が相次いでいる。ラザンさんは懸命の救護活動の最中に背後から銃弾を受けたのだった。ラザンさんは日本のNGO「日本国際協力ボランティアセンター(JVC)」が協働する現地NGOのスタッフであり、JVCは今月7日午後、イスラエル当局に抗議する声明を発表。また、JVC含む国内NGO12団体が、デモ参加者への殺傷力のある武器の使用中止等をイスラエルに働きかけるよう、河野太郎外務大臣へ共同声明を提出した。 〇銃弾飛び交う中、無償・無給で救護 その死を伝える報道で「慈悲の天使」と呼ばれるラザンさんは、その呼び名通りの心優しく、献身的な女性だった。ガザでは、今年3月末から1948年のイスラエル建国により、自らの土