というエントリをバークレー・ロッサーがEconospeakに書いている(原題は「Does The 1920-21 Recession Really Prove That Laissez Faire Saves Us From Recessions?」)。 ここで彼は、1920-21年の不況は、当時のハーディング大統領が何もしなかったために比較的短期間で終了した、という保守派の通説に挑戦している。ちなみにそうした保守派の通説は、1929年にはフーバー大統領が賃金の下落を押し留めたため、大恐慌の到来を招いた、という説と良くセットになっている*1。 ロッサーの論旨は概ね以下の通り。 1920-21年の不況は確かに奇妙な不況だった。1920年には第一次世界大戦の復員兵の労働市場への復帰圧力が最高潮に達し、同時に戦争終結に伴う在庫調整も経済を直撃していた。そのため、年間の物価の下落幅としては米国史上