接境地域の道路・河川に存在する多数の「対戦車防御施設」 北朝鮮は爆撃に備えた地下要塞化 「地下トンネル」の観光商品化で不安感高める 京畿道(キョンギド)の接境地域で最も目立つ軍事施設は、漢江(ハンガン)沿いの鉄柵線と道路と河川に作られた対戦車防御施設だ。1950年、朝鮮戦争初期にソ連製のT-34戦車を先頭にした(北朝鮮の)人民軍の攻撃に大打撃を受けた韓国軍は、休戦以降、道路や河川に対戦車防御壁と「龍歯」を設置してきた。しかし、全面戦の可能性が大幅に減少した2000年代以降、地方政府は龍歯など対戦車防御施設の解体を繰り返し求めている。 対戦車防御施設の圧巻は1990年代初めに造成された一山(イルサン)新都市だ。1994年7月の臨時国会でイ・ビョンテ当時国防長官は「首都圏の外郭新都市は有事の際、北朝鮮の南侵を防ぐ障害物として利用する」と述べ、一山住民たちの怒りを買った。同年9月「一山新都市の軍