第3回までは、フェイルオーバクラスタの有効性、仕組みについてLinuxではどのように実現されているのかを解説しました。最終回となる今回は、停止しないWebサービス環境を構築するためのロードバランスクラスタ(負荷分散)技術について説明します。 負荷分散は数年前からホットな話題となり、大規模サイトはもちろんのこと、現在では中小規模のサイトにおいてもその可用性の高さが注目され、導入するユーザーが増えてきています。インターネットでのチケット、限定品の販売などで急激なアクセス増加が見込まれる場合でも、ロードバランスクラスタ構成にしておくことでサービスのダウンは防止できるのです。 なお、ロードバランスクラスタの概要については、連載第1回の「ロードバランスクラスタ」を参照してください。 負荷分散の実現方法 負荷分散の実現方法は2つあります。 ■マルチポイント方式 これは、分散ノードであるサーバが同じ仮想
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