かな子は標準体重。いいね? ・評論部 「春香が/自己を/再確認する」というテーマの映画だったように思える。 これは北沢志保と衝突のあった後、カフェで千早から告げられる言葉に明確だ。すなわち「リーダーとしてで無く、天海春香が何をしたいのかが大事」だと。 そして春香は「ファンも、765プロの仲間、スタッフ、そしてバックダンサーのみんなも、全員がいなければ今の私はいない。だから欠かすことはできない」と答える。ここの春香の語りかけが映画のクライマックスであったに違いなく、ギレンの演説に匹敵する見事なアジテートすばらしいシーンだったと思う。 「私は天海春香だから」 この台詞のこのカットの構図、春香の横顔その後方に大きな空間が空く。視線の後ろの空間を空けるこの構図は過去や人生、背負ってきているものを暗示させる時に使われる。まさしく「ファン、仲間、スタッフ、出会ってきた人すべて」を「天海春香」は背負って