ホーム > 映画 > 『パニッシャー:ウォー・ゾーン』極上の暴力と殺戮! 映画の本質これ暴力也!(2009 / アメリカ 監督 レクシー・アレクサンダー) そもそもが暴力というものは過剰なものなのである。過剰で、過激で、大仰だからこそ、暴力は暴力足り得るのであるし、物語に一点咲いた血の華として見映えも良くなろうというものである。暴力を全否定するということは、物語を愉しむ権利を自ら放棄したにも等しい愚行。強盗、強姦、殺人、放火――そんな「暴力的なもの」のみに目を閉じ耳を塞ぎ、それで物語を堪能することは出来るのだろうか? いいや、絶対に出来ない。「暴力」というピースが欠けた物語はイビツなカタワそのものだ。ましてや、映画の中の暴力など所詮作り物である。作り物を怖がって諤々と震えていいのは七五三までだ。思い出してみたまえ。9.11の自爆テロの映像を。オウム真理教の幹部が刺殺された映像を。ケネディの