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  • 『レヴェナント:蘇えりし者』 - ヴァルハラ・マラソン - 1953ColdSummer

    レ ヴェナント:蘇えりし者 THE REVENANT 2016(2015)/アメリカ/R15+ 監督/アレハンドロ・G・イニャリトゥ 撮影/エマニュエル・ルベツキ 音楽/坂龍一/カーステン・ニコライ 出演/レオナルド・ディカプリオ/トム・ハーディ/ドーナル・グリーソン/ウィル・ポールター/フォレスト・グッドラッグ/他 原作/マイケル・パンク 復讐の先に、何があるのか。 『レヴェナント:蘇えりし者』を観てきました。デカプーがやっとこさアカデミー賞主演男優賞を受賞したとかで映画ヲタクがSNS限定で発狂してたあの映画ですね。 怖いですね。 近寄らんとこ。と最初は思っていたのですが、“REVENANT”といえば何かのゲームで(確かサガ2秘宝伝説)高位のアンデッドだったなぁ、ははは。なんてな事を思っているうちに、何故か映画館に向かってピンク色のママチャリを漕いでいる自分が居たのでありました。 怖い

    『レヴェナント:蘇えりし者』 - ヴァルハラ・マラソン - 1953ColdSummer
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    nvs 2016/04/26
    淀川さんの声で再生された…
  • 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』 - 夢を忘れるな古い地球人よ - 1953ColdSummer

    ス ター・ウォーズ/フォースの覚醒 STAR WARS:THE FORCE AWAKENS 2015(2015)/アメリカ 監督/J・J・エイブラムス 出演/ハリソン・フォード/キャリー・フィッシャー/アダム・ドライバー/デイジー・リドリー/ジョン・ボイエガ/オスカー・アイザック/ルピタ・ニョンゴ/アンディ・サーキス/ドーナル・グリーソン/グウェンドリン・クリスティー/アンソニー・ダニエルズ/ケニー・ベイカー/ピーター・メイヒュー/マーク・ハミル/マックス・フォン・シドー/ダニエル・クレイグ/他  私はシリーズの熱狂的なファンでもないし、事前に情報を遮断していたのも、ネタバレからの自衛と言うよりもものぐさからの横着だったのだが、それでも作のため、初日に映画館に足を運んでしまう程度には『スター・ウォーズ』というタイトルに重みというか歴史というか、いささか権威主義的でイヤだがとにかくそうした

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    nvs 2015/12/22
    禍津さまが映画館へ行けというなら間違いない出来だし安心して観れるなぁ
  • 『龍三と七人の子分たち』 - お爺ちゃんたちの平成残侠伝 - 1953ColdSummer

    龍三と七人の子分たち 2015(2014)/日/G 監督/北野武 音楽/鈴木慶一 出演/藤竜也/近藤正臣/中尾彬/品川徹/樋浦勉/メリッサ・レオ/伊藤幸純/吉澤健/小野寺昭/安田顕/矢島健一/下條アトム/勝村政信/萬田久子/北野武/他 金無し、先無し、怖いモノ無し! 俺たちに明日なんかいらない!! ジジイが最高!!  ひと、にんげんのつまらん一生に於いて最も忌避される呪いが「老い」である事は論を俟たないが、最も忌避しづらい呪いが「老い」である事も人類史が始まって以来万人の知るところである。  老いさらばえる事の何がそんなに忌まれているのだろうか?  歳を経れば経る程にでかい顔が出来るし、酸いも甘いも噛み分けた語り口で何らかを申せるようになるなど、一見老いることにもそれなりにメリットはあるように思える。が、それらは分母の数から相対的に老人のメリットとされている事であって、若者にも「老成」し

    『龍三と七人の子分たち』 - お爺ちゃんたちの平成残侠伝 - 1953ColdSummer
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    nvs 2015/04/26
    結構気になってる,武って趣味で撮ってるんだろうな(いい意味で)とか思ってる
  • 『アメリカン・スナイパー』 - 神話なき国の人工英雄 - 1953ColdSummer

    アメリカン・スナイパー AMERICAN SNIPER 2015(2014)/アメリカ/R15+ 監督/クリント・イーストウッド 製作総指揮/ティム・ムーア/他 出演/ブラッドリー・クーパー/シエナ・ミラー/ルーク・グライムス/ジェイク・マクドーマン/ケヴィン・レイス/コリー・ハードリクト/ナヴィド・ネガーバン/他 原作/クリス・カイル/『ネイビー・シールズ 最強の狙撃手』 米軍試乗最多、 160人を射殺した、 ひとりの優しい父親。  むかーしむかしのお話で恐縮だし別に恐縮する必要も無いと思うのだが、当時自分が運営していたサイトと相互リンクしてくださっていたサイトのひとつに、日記が段々と悲鳴めいてきたサイトがあって、その内容が凡そ「仕事がきつい、辛い、厳しい」というもので、それだけならマッチョの皮を被ったウィンプ諸氏の「人生訓」の出汁にされてトン、であるというのが定番なのだけれども、この話

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    nvs 2015/03/03
    観るつもり
  • 『インターステラー』 - 俺たちの地平線(ホライゾン) - 1953ColdSummer

    インターステラー INTERSTELLAR 2014(2014)/アメリカ 監督/クリストファー・ノーラン 製作総指揮/キップ・ソーン/他 脚/クリストファー・ノーラン/ジョナサン・ノーラン 音楽/ハンス・ジマー 出演/マシュー・マコノヒー/アン・ハサウェイ/ジェシカ・チャステイン/エレン・バースティン/マイケル・ケイン/他 声の出演/ビル・アーウィン  必ず、帰ってくる。 それは宇宙を超えた父娘の約束――。  大変楽しかった。  169分という長尺に若干のビビリ、具体的に言うとお尻の心配を隠し切れずにいたのだけれど、もいざ観てみると、理論物理学者キップ・ソーンが監修したとかいう売り文句の数式だとかノーラン一流のインテリゲンチャ趣味こそ私めら人間未満のエテモンキーの鼻につきますものの、お話自体は風癲の寝言というか古典マニヤのレコンキスタ願望と申しますか『SF珍遊記 -マコノヒーとゆかいな

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    nvs 2014/11/26
    SF大好きだけどツッコミなどできるほどの知識もないし小難しそうな理論は無駄に面白い。とても良かった。「純度の高い映画的感動」で満足した。トイレ行ったら続けてもう一回くらいみたい。
  • アニメアレルギーが『アニメ映画ベストテン』企画に参加してみた - 1953ColdSummer

    年末恒例、映画ベストテンの仕掛人ゴマシオこと男の魂に火をつけろ!管理人ワッシュさんの企画には毎年図々しく参加させていただいているのだけれども、そうして顔を並べること早7年。  だが、8年目にして丑と寅の方角に鬼門が開いたのである。  アニメ映画ベストテン - 男の魂に火をつけろ! <アニメ映画ベストテン受付中>  http://d.hatena.ne.jp/washburn1975/20141031  はな、今年のベスト10募集は「アニメ映画」だそうである。  ははは、「映画」と付いているのが犍陀多に垂らされた1の蜘蛛の糸、つうもので、「アニメ」単品であったならば喀血し頭は割れ緑色のトロマ汁をだらだら垂らしながら和服で往来に躍り出てわけの分からん事を喚き散らかしながら迎えに来た黄色い救急車に鉄格子の嵌った病院に連行されるところだったのだが、小生、「アニメ映画」なら、10人並みに、とは言わ

    アニメアレルギーが『アニメ映画ベストテン』企画に参加してみた - 1953ColdSummer
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    nvs 2014/11/07
    『劇場版 ビーバス&バットヘッド DO AMERICA』!!!
  • トップダラー禍津が今年観た映画/2013年ベスト10&ワーストα - 1953ColdSummer

    年の瀬である。あと2日で地球が終わるなんて考えたくもないのだけれども、今年も何回も地球が終わったし、人類は滅亡した事であるし、あっ映画の話。  年末にこんな空言に戯けている間にも、皆様に於かれましてはブーブー忙殺されるがあまり頭がおかしい事になって、ラーメン屋に行き塩ラーメン一杯でドーベルマン刑事を全巻読破するまで粘ったり、そこの親父が遠回しに出て行けと詰め寄ってきて逆上、れんげで頭に一撃くれて親父をスープの出汁にした人も居るかも分からんが、2013年も終わろうといふ時にそんな気色の悪い話はやめてください。  多忙といえば今年の中頃、私も何やら駆けずり回り、三車線道路の真ん中で仰向けになって高笑いを行なうなど多忙を極めた時期もあり、また、長年愛玩していたモルモットのナム吉が天寿を全うした事もあって、少しく映画を観る段取りを付けられなかったという人情紙風船を頭に結わえ付け、ラーメン屋に行き塩

    トップダラー禍津が今年観た映画/2013年ベスト10&ワーストα - 1953ColdSummer
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    nvs 2013/12/30
  • 『トガニ 幼き瞳の告発』 この「この世の地獄」は、本当にあります - 1953ColdSummer

    トガニ 幼き瞳の告発 도가니 (SILENCED) 2012/韓国 R18+ 監督:ファン・ドンヒョク 出演:コン・ユ 他 原作:コン・ジヨン 『トガニ 幼き瞳の告発』 「自殺する度胸も無いくせに、竹刀(でボコ殴られた)くらいでピーピー泣くな」  とか、 「お前より恵まれていない人間はいくらでも居るんだから不幸そうなツラをするな。ほれ笑え。今すぐ笑顔をしろ」  とか、そうした台詞の対象にされてみたと考えて下さい。それにどうリアクションを取るのが正解なのでしょうか? 「正解」などありません。この台詞の対象にされた時点で、「詰み」です。  上記の台詞は、今回ご紹介したい映画『トガニ 幼き瞳の告発』の作中で発せられるものではありません。つまり、映画の中の、フィクションの台詞ではありません。  現実で発せられた台詞であり、言った方、言われた方の当事者が存在します。 『トガニ』の舞台は韓国は郊外の聴

  • 『夢売るふたり』 気がつけば、とりかえしがつかないくらいに、空は汚れていた - 1953ColdSummer

    夢売るふたり 2012/日 R15+ 監督・脚・原案:西川美和 出演:松たか子 阿部サダヲ 他  姦夫姦婦による痛快なる結婚詐欺、毒婦が征くは乱心の曠野、黒後家蜘蛛が今日も贄を喰らう! というような内容の、スラーップスティーック、ソフィスティケイテーッド、(頭を小刻みに震わせて)Waooooo!! なんて感嘆詞だけ英語で書いているのはわたしの教養の成せる業であるが、とにかく結婚詐欺に主題を置いたコメディ映画であると勝手に思っていて、日常の気だるさ/憂を散ずるべく盛大に笑おうと、横隔膜の鍛錬、腹筋の精錬、角から来たる福への迎撃体制、など笑うための準備を十全に行ない、作に備えておったのだが、はは、ここは流石西川美和、『ゆれる』『ディア・ドクター』で「嘘」を描き続けてきただけあって、此度の「嘘」つまり結婚詐欺という行為には、並々ならぬ魄(はく)が込められており……というのには少しく語弊が

  • 『私が、生きる肌』 肌を隔てて“それ”を憎しみ愛すること - 1953ColdSummer

    私が、生きる肌 LA PIEL QUE HABITO (THE SKIN I LIVE IN) 2012/スペイン R15+ 監督:ペドロ・アルモドバル 原作:ティエリ・ジョンケ 『蜘蛛の微笑』/『私が、生きる肌』  おほほ、おほほほ、と、呵々大笑しておる。というのも何も気が狂ったわけではなく、わたしはついに、自然の摂理を克つということを成し得たからだ。自然の摂理。思えば自然というものは意地悪なもので、四季折々、なーんて風雅な物言いに酔う人も居られるが、莫迦を言ってはいけない。春には花粉で苦しめられ、夏には人死にが出るほどの熱で灼かれ、秋はセンチメンタリズムっつって人心をこれ狂わせ、冬ともなればかのナポレオン・ボナパルトをもちゃっぷいちゃっぷい言うて撤収せしめたのである。斯くした残虐横暴なる自然をわたしは克服したこともあり、ここに天然ではない、人工による、真なる人間としての営みの尊厳及び自

  • 殺人者となった朝鮮族の彷徨 『哀しき獣』 - 1953ColdSummer

    哀しき獣  黄海 (THE YELLOW SEA) 2012/韓国 R15+ 監督:ナ・ホンジン  むかし、恥ずかしながら純文学にかぶれておった時期があって、暇人が世を儚んで首を括っただの、魚河岸のボンの家に火点けがあって家屋が全焼しただのと、拙いながらワガの世界観をかたちにして執筆をしておったらば、さる先達から「尊公は群像劇を書くべきだ」との助言を賜り、群像劇。群像劇か。じゃ、一丁、群像劇に挑戦してみりゃるかっ、と、軍用象として徴集された軍象のパオ吉のシャム国を股にかけた大活躍の話を書き上げてさる先達に見せたところ、先達の顔がみるみる真っ赤になり、「君は狂っているのか」と吐き捨てられ、そうした経験もあって、以来、わたしにとって群像劇とは鬼門となっておる。  今回採り上げたい『哀しき獣』も群像劇とまでは定義できないが、色々な人、様々なしがらみ、わやくちゃな暴力が混合されており、検分した乃公

  • 繰り返す破滅の果てに 『ミッション:8ミニッツ』 - 1953ColdSummer

    ミッション:8ミニッツ SOURCE CODE 2011/アメリカ G 監督:ダンカン・ジョーンズ 主演:ジェイク・ギレンホール  自身の不勉強が災いして、いわゆるハードSFなんてものを読んだりすると、その作中の時間軸、用語、人物、などが脳内でマンダラ様に展開し、まとまりを欠いたまま気付けば視界がピンク色に染まって自我が崩壊、近所の公園に裸足で駆けていって談笑しておる家族連れをカービン銃で狙撃してしまう、等の症状を患っておることもあり、あまりSF畑に関して挑戦的/挑発的な言動は取らぬよう自粛しておるのだが、そんなわたしの懊悩など余人はあずかり知らぬところである。故に、SF音痴に克つべからくして、あ、このSF映画面白そう、と思ったら普通に観に行くことにしておって、それが処女作『月に囚われた男』で70年代パルプを再現し、我々をしんみりとさせたダンカン・ジョーンズの新作とあれば尚更で、カービン銃

  • クジラをブッ殺して何が悪い! 人間をブッ殺して何が悪い!『レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー』 - 1953ColdSummer

    1953ColdSummer : クジラをブッ殺して何が悪い! 人間をブッ殺して何が悪い!『レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー』 レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー  REYKJAVIK WHALE WATCHING MASSACRE 2011/アイスランド R15+ 監督:ユリウス・ケンプ  海洋版『悪魔のいけにえ』との誉れも高い、アイスランドで初めてのスプラッタ映画。  なのだが、捕鯨問題という、何というか、くそややこしい、くそめんどうな、くそポリティカルな背景が大前提としてあるがため、普段からノンポリを貫徹、選挙に行けば投票用紙に「みんな大好き!」と書いて投票することで有名な弊ブログでは、少しく扱い辛い映画ではある。  ということで、捕鯨に関してはなるべく触れずして稿を進めようと思う。  ところで、アイスランドといえば日と比肩する捕鯨大国であるのだね。

  • 人は皆、繋がる事ができる……『THE HUMAN CENTIPEDE(ムカデ人間)』としてな! - 1953ColdSummer

    THE HUMAN CENTIPEDE (邦題『ムカデ人間』) THE HUMAN CENTIPEDE (FIRST SEQUENCE) 2011/オランダ・イギリス R15+ 監督:トム・シックス  今ではもう見る影も無いが、わたしが子供の折には、特撮番組で、漫画で、そして映画で登場した、様々な「◯◯人間」というクリーチャーが幼年誌などでたびたび特集され、またインチキくさい豆のたぐいでデッチ上げられ、とてもこわかった記憶がある。その「恐怖! ◯◯人間!」という文字が筆で殴り書きしたような斜体でこれがまたこわく、そして「◯◯人間」の「◯◯」の部分には、やたらおぞましい語句――ナメクジだとかキノコだとか――が当てられており、それら不快なものと人間を合成するという発想、技術、結果に幼少時のわたしは心底ブルっていたのである。夜ひとりでトイレにいけなくなり、しょうがないので窓を開けてそこから飛ば

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    nvs 2011/07/07
    ひー><でもずっと気になってる
  • 究極「いん細」漫画。『ザ・松田~ブラックエンジェルズ』 - 1953ColdSummer

    えーと、書きたいものを書く、なんて言い草が、商業主義、管理社会、美意識への介入、それらを退け、のみならず自己の孤高を尚高め、なーんとなくアーティスティック、職人気質のチラリズム、ほれ見えるデショ? てな具合に魔法のワードとして美大生からこじきにまで広く浸透したのが、具体的に何時のころからなのかは寡聞にして知らないが、ただ断言できるのは、「書きたいものを書いている人」と、「書きたいものが書けている人」はまったく違う位相に在ると思うので、何でも書けるインターネットでいちいち「書きたいものを書く」と殊更に強調、或いは怒張している人に対しては、頭痛が痛い、馬から落馬、政治家は莫迦、の如き重複表現的な「あーはいはい」感にしらけてしまうのです。おほっ、門前の小童めが、腕を組んで一端の表現者気取りか、おほほっ。  大体に於いて、「かきたいものをかく」だけで表現者たりうるのであればですね、かきたいものをか

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    nvs 2011/06/06
    「書きたいものを書いている人」と、「書きたいものが書けている人」等この内容全て至極当たり前の事なのに指摘してるのをあまり目にしないので読んでとても気持ちよかった。『ザ・松田〜』も読んでみたい。
  • 『ブラック・スワン』その狂気は、両腕を漆黒の翼に変えて――。 - 1953ColdSummer

    ブラック・スワン BLACK SWAN 2011/アメリカ R15+ 監督:ダーレン・アロノフスキー 原案・脚:アンドレス・ハインツ 主演:ナタリー・ポートマン  執念、執着というものは何とも厄介なものであって、例えば、仏教などではワガに対する我執を克服することから第一歩が始まる、なんてことも言われるように、みみっちく小銭を皮算用したり、いま歩いてきた道を引き返して、落ちていた100円玉をやっぱり拾ったりすることは、とても卑しい行為とされ、と同時に、たかが100円玉に対するうぬのチンケな執着心を露呈したこととなり、周囲に人が居った場合などは、100円にみみっちく執着するとんだ道化として哂われかねんものなのである。おほっ、今あいつ落ちてる100円拾ったぜ、おほほっ。  だが、じゃあチンケでない執着とは何だ、100円ではなく万券狙えということか、よっしゃ一丁武装強盗でもこましたろか、タラちゃ

  • 『冷たい熱帯魚』お前もボディを透明にしてやろうか! - 1953ColdSummer

    冷たい熱帯魚 COLDFISH 2011/日 R18+ 監督:園子温 共同脚:高橋ヨシキ 『アンチクライスト』と並んで「2011年の最高の問題作!」と公開前から高らかに謳われていた園子温監督作品。  埼玉愛犬家連続殺人事件をベースに、他の実録事件の要素をも練り込み、或いは圧縮し、同監督の『愛のむきだし』と同じく長尺な上映時間ながらも体感時間はジェットコースター並に早く感じる。それ即ち、もう少しこの作品世界に浸っていたい、淫していたい、という作品の持つ求心力の強さの証左に他ならない。  血しぶきと肉片、憎悪と金欲肉欲、狂気じみた人生哲学(≒殺人の美学)といったグロテスクなイメージをこれでもかと詰め込んでおきながら、何故に作は普遍的な求心力を誇示することが出来たのか? 思うに、それは善悪の彼岸だの倫理感だのとそういった「一般常識」よりも、とにかく殺人鬼・村田役を勤めたでんでんのトーク/ア

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    nvs 2011/05/05
    「ボディを透明に」のくだりは詩的だなあと思ってる
  • 不気味の谷を乗り越えて『スプライス』(結合) - 1953ColdSummer

    スプライス SPLICE 2011/カナダ・フランス R15+ 監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ 製作総指揮:ギレルモ・デル・トロ  と夫、2人の科学者が会社の方針に反して、現代のキマイラ(人間の遺伝子入り!)とでも形容すべき微グロでキモカワイイクリーチャーを造り出してしまい、それに振り回される話……と要約すると、悲劇か莫迦の気配しか感じないのはご愛嬌だが、ヴィンチェンゾ・ナタリとギレルモ・デル・トロという輝かしい才能がタッグを組んだこの映画は、流石に莫迦の一言では片付けられない怪作っぷりを発揮しており、個人的には『エイリアン』的なSFホラーの話を体系立ててするときに、引用されてもおかしくはないくらいの作品だと感じた。  ただ単に被造物が凶暴化してドタバタするだけというベタなアクションなんかではなく、生命の想像や、それと交わる禁忌に焦点が当てられており、その意味では何となく『フランケンシュタ

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    nvs 2011/04/26
    目の離れ具合がなんとも
  • 『ザ・ライト -エクソシストの真実-』はエクソシズム問題を跨いだ怪作。 - 1953ColdSummer

    この映画の何を自粛するべきだったのかとんと分からないが、とにかく震災のせいで公開が3週間ほど遅れてしまった悪魔祓い映画。その懐かしいオカルトテイストなフレーバーにクラクラとやられてしまう。  異端だが一流のエクソシスト、という役にアンソニー・ホプキンスを持ってきたのは……まあ、盛大なネタバレになってしまうので書くのは「自粛」するが、作のクライマックスを観るに、やはりレクター博士を怪演しそのレッテルに困っているアンソニー・ホプキンスならではの役柄だったと思う。人もエージェントが仕事を持ってきたときに「また気味の悪い男役か」と躊躇したらしいが、そんな純朴さも映画の魔法の前には意味成さず、ものすごく役にハマっておりました。 『ザ・ライト -エクソシストの真実-』は、ドキュメントタッチながらも少々の恐怖描写を織り込んで、アメリカから来た信仰に懐疑的な悪魔祓い見習いが、師となる「異端ながら一流」

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    nvs 2011/04/14
    「『エクソシスト』から派生した「信仰VS悪魔」という悪魔祓いジャンルの轍を踏むことなく、「信仰VS現代医療」という構図を暗に匂わせているところだ。」
  • (地震による遅延で)やっと家に届いた『PIRANHA 3D(ピラニア 3D)』は、期待を裏切らぬ血とおっぱいと切株の祭典でした。 - 1953ColdSummer

    1953ColdSummer : (地震による遅延で)やっと家に届いた『PIRANHA 3D(ピラニア 3D)』は、期待を裏切らぬ血とおっぱいと切株の祭典でした。 PIRANHA 3D (邦題未定) PIRANHA 3D 2011/アメリカ 監督:アレクサンドル・アジャ  お魚さんについばまれて死ぬ、というシチュエーションの何というか間抜けなイメージは、その「お魚さんについばまれる」という状況、或いはそんな状況に陥る過程の間抜けっぽさに由来するものであって、常日頃から我々人類は地に足を着き、お魚さんを捌いてべる側である、という大前提のもとに成立するものだ。 『ジョーズ』なんかにはそんな間抜けっぽさは感じねえぞ、この野郎! と憤る向きもあろうが、あれはサメのその巨躯と特撮技術、男の絆がガチガチに撮られているから間抜けっぽさを感じねえんであって、これはごく例外的な一例だとわたしは思う。と同時

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    nvs 2011/04/05
    お魚さんのマスクが怪獣ぽい