ゾンビ、カンフー、ロックンロール それでも犬は肛門を見せる「大日本人」
「大日本人」鑑賞。 松本人志が好むモチーフの一つに「素」がある。「犬マン」の犬、「ごっつええかんじ」オジンガーZの老人、「働くおっさん」おっさん。どれもテレビ的な制御が効かず、突発的に何かをしでかしてしまうのでは？と思わせる不穏な空気を纏っている。 それでも彼らはテレビ的な演出の元にいるので本当にテレビ的にマズい事をしでかせば編集で削除されてしまうし、次第に慣れてもくる。犬だって気性が穏やかならば突然吠えたてたりグルグル走り回り出したりしない。かといって、本当にヤバい、痴呆老人や精神病のおっさん、気性の荒い犬を使えば良いのか？といえば決してそうでは無い。松本の求む“不穏さ”とは解り易い『狂気』であったり『不器用さ』ではなく、それらが綯い交ぜになりつつ押さえ込もうという意思もあるのだが、そこからこぼれ出てしまうもの。日常をチョットだけ突き破りチョロチョロと顔を出す狂気の萌芽の可愛らしさだ。
ダイナミック大熊信士 [映画]大日本人を観ました
僕が思う松本人志のコントにおける笑いの手法っていうのは、日常的な風景からずれる感覚です。映画や演劇なんかでは割と普通に行われている「異化効果」ってやつです。松本人志が凄いのは、そのずれ方とずれの距離感が絶妙だったことで、例えば「料理番組だけど講師の先生が心に大きなトラウマを抱えている」とか、「少年とおじさんとのヒューマンドラマ。だけどおじさんの半身がトカゲ」などなど、ごっつええ感じやDVD作品を探せば素晴らしいものが山ほど出てきます。で、今回の映画は「変身ヒーローなのに世の中から疎まれている」というずれ方をしています。この設定だけで面白いじゃないですか！ でも僕はこの映画を映画館で観て「面白かった！」とは感じませんでした。 松本人志が天才だとかいうことは、ある意味その通りだと思いますし、僕も子供の頃から大好きな芸人さんなのですが、本人はやはりテレビタレントでありその過剰（個人的に）な評価か
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なぜゴミ屋敷住人は滑稽なのか 松本人志初監督作品「大日本人」 - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない
「ゴミ屋敷住人」のこだわり 「ゴミ屋敷」というのがある。どこからかゴミを集めてきて、家に詰め込み、近隣に悪臭を放つ。彼らゴミ屋敷住人の特徴は一人暮らしの孤独な老人である場合がほとんどである。彼らの心理を想像すると、彼らは自分なりのあるこだわりをもっているように思う。たとえば「最近の人はものを大切にしない。」あるいは「どこでもゴミをすてる。」「だから私がものを大切にする見本をみせるのだ。」というような。 彼らはこのような頑固なこだわりのために社会から孤立したというよりも、小さなこだわりが誰にも振り返られないという孤独の殻の中で人知れず凝縮されたと言える。そしてそれは一つの暗黙のパフォーマンスであり、誰かにかまってほしいシグナルでもあるが、簡単にほどけるものではない。 ＜以後ネタバレあり＞ 松本人志初映画監督作品「大日本人」 今話題の松本人志初映画監督作品「大日本人」（http://www.d
『ガンダーラ映画祭 & 背徳映画祭』公式ブログ:『大日本人』
June 03, 2007 『大日本人』 素晴らしい！ まさか、ここまで素晴らしいとは思わなかった！ この作品がカンヌで上映され、いま、日本全国２２１館の劇場で公開されているという事実が、まさに夢のような、奇跡の出来事に思える。 『監督・ばんざい！』とどちらがいいとか悪いとかの問題ではない。明らかに、今日、日本映画の歴史に新たな１歩が踏み出されたと思うし、イメージリングスは、松本人志の『大日本人』を全面的に肯定し、これを応援する。いや、そうでなければ、イメ−ジリングスではない！ 「面白い」か「面白くない」か、はたまた、「笑える」か「笑えない」か、そんなことはこの際、重要ではないのだ。ウケるときはウケる、滑るときは滑る、それもまた味わいであり、人生である。問題は、この作品が、日本のメジャー映画として公開されている事実である。 これまでも、権威という名のルーティンを、伝統という名の怠惰を、破壊
「大日本人」こんな映画、なぜカンヌへ？
先行ロードショウの朝、築地東劇11時30分の第一回上映を見た。入りは3/4くらいで週日の午前としては上出来。多分松本人志ファンだろう若い人たちが多い。筆者は、松本が嫌いだから映画を期待しないが、ファンたちは映画のギャグで笑うだろうと耳を澄ます。だが少しだけクスリとはするが、誰も大笑いもしなければ拍手も無い。終わるとシラケタ顔で下を向いて出て行く。同じ日から始まる、たけしの映画「監督・ばんざい！」よりはマシだろう、とは筆者の採点だが、確かに「何でこんなモン、カンヌへ持って行ったの？」と疑問は残る。 先ずバスの中の松本、カメラ目線でインタビューに答えている。詰まらない質問に詰まらない答え。このインタビューが全編通すから煩わしいし、邪魔だ。「厚着ですねぇ」「どうして折りたたみ式の傘持っているんですか？」とか、近所のそば屋で「どうしてチカラ・ウドンですか？」。変電所の警備員に「正義って何ですか？」
『大日本人』 - HELLOGOODBYE
みんなインタヴュー形式のところをベタベタって言うけどさー、主人公と鑑賞者の間に露骨なまでに悪意を存在させ、鑑賞者は常に悪意の目を通してでしか主人公を見ることはできないっていうのは、「スゲーよ」とは言わないまでも「なかなか面白いことやるじゃん」とは思うんだけどなー。 でも本来カメラ（＝映画という行為）はそういう力が勝手に入り込むものであって、それを「あえてわかりやすく」したこの試みは、面白いとは思うけど同時に、彼の作るコントのように「すべてをセットに持ち込み、そこで完結させる」悪い意味での「収まりの良さ」があるというか、映画自体が用意された場所にそのまま甘んじてしまったと思う。敵はもっと大きいもののはずだろう（ただし、ラストではそこに照準を合わせることが出来ていた）？松本による「完璧に配置された世界」の枠から、悪意が突き出し、彼の意思の及ばないもの制御できないものになったとしたら、『大日本
まだまだ「大日本人」感想３。。。つーか - ■ rivu’s メモ帖 ■
私のいつもの説明不足な文章を、もうちょっとちゃんと書くと （以下『大日本人』のネタバレ含む。） そんなこむづかしいことじゃなくて 「映画を見て」 → 「泣いたり笑ったり」して → 「ふつうに楽しんだこと」を 同じ映画を見たはずの人たちから 否定されてしまうこと それが、衝撃だったわけです。。。 泣いたり笑ったり感応したり励まされたりっていうのは （この映画の場合は共感という形の励ましかな？） 映画を観たことによる、普通の作用だと思うんだけど 映画どころか、この映画が自分以外（？）の人に作用した「力」まで 認めたくない人が大量にいる映画って、どういうことなんだろう・・・と 日本だよね、ここ・・・と 宇宙を孤独に漂ってる気分にさせられたわけです まあそれこそ、「松本人志」だから、しょうがないんだと・・・思うことにします・・・ 皆、ほんとうに彼が好きなんだね・・・ たとえば映画の出だし〜 私は爆
第二の人生を謳歌しよう！ : 大日本人 - livedoor Blog（ブログ）
松本人志第一回監督作品『大日本人』。 10数年前、ダウンタウン司会のテレビ番組を見てた時 私 ：「松本人志が今言ったことは何がおかしいの？」 息子：「彼の笑いはレベルが一段と高い。普通の芸人と発想が 違う。思いもつかない発想に笑いを呼ぶ。」 私 ：「全く、わからんなぁ。」 あれから、10数年、松本人志の笑いが理解できるようになっただろうか。 最近ＴＶで松本人志は「この映画は誰も今まで見たことのない新しいタイプの映画だ」、「日本のコメディが世界に通用することを証明したい」、「おいしいことは保証する」、「我ながらよく撮れた作品」と自己宣伝した。 日曜日ということもあったろうが、映画館は満席だった。過去60数回箕面109CINEMASにきているが、満席は初めてのことだ。観客も殆んどが20代といつもの雰囲気とは違う。期待できる。 いつもは、最後尾席で観るのだが、今日は席が
「大日本人」大人気（ネタばらさず） - やそだ土産品店（やそだ「イタリア＆ＥＵ」総研のアンテナ・ショップ）
話題の「大日本人」を日曜朝一で見てきました。私はプロフィールでも書いているように、吉本のコテコテギャグは好きではないのですが、「小日本人」の一人として「大日本人」松本人志をリスペクトしています。 大阪梅田近くのピカデリーで朝から行列でした。さすがに朝一でしたので見れましたが、15分前でもう前のほうの２列と後列が１個単位（カップル、家族連れの余り）でぽつぽつ残っている程度で、松竹系にしかかかっていないこともあり、お客が集中したようです。 場内で販売しているパンフにも映画を見る前には見ないように封がしてあり、あとでパンフを見たのですが、例えパンフを見ても中身の全貌は分からないように工夫してあります。 松本ファンとしてストーリーは明かしませんが、お金だけの価値は十分ある、不思議な作品です。ナンセンス、パロディ、ギャグなどいろいろな笑いの要素が入っているのですが、松本人志一流の微妙な間や言葉の使い
松本人志の真心？～大日本人～は観にいく価値がある？ - フランス・パリの良い思い出・UN BON SOUVENIR：楽天ブログ
June 3, 2007 松本人志の真心？～大日本人～は観にいく価値がある？ テーマ：映画館で観た映画(8484) カテゴリ：好きなものなどつれづれ 「大日本人」という映画は自分で考えることがめんどくさい人はとっては観にいく必要がない作品かもしれません。 しかし、直感力があり、芸術について敏感でありたいと思う人なら、老若男女問わずにぜひ映画館まで観にいかれることをおすすめします。 今日は札幌のタワービルのシネコンで観たのですが、私はフランスかぶれのおばちゃんですが、実際にはフランス映画とかフランス関連映画を劇場では観なくなってきています。それは観客となにか一体感がないと、映画館で1800円は払いたくない・・・という貧乏な生活をしているからです・・・ しかし、「大日本人」は行って良かった。 観客は若い人が多くて50手前の私は最年長だったかもしれないという感じを受けました。 あれだけの若い人が
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キジ焼き丼とおばんざい シンプルな我が家の定番のおばんざいたち 赤梅酢の新生姜漬け 昨夜は香ばしいきじ焼き丼に添えて。大きめにカットした鶏とししとうを魚グリルでこんがり焼く。 タレをつけながら煙モクモク、焼き鳥屋さんみたいな香ばしい香りがキッチンいっぱいに広がります 磯の味も…
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『大日本人』の100％正しい見方 - ぷっぷのブログ
2007-06-05 - 奥のほうの細すぎる道
大日本人…新潟人は笑わない - ラジオ屋ふぐ日記３
第２日本テレビ商店会長便り
「大日本人」映画館レビュー 敬愛なる松本人志へ。 - 長江将史〜てれすどん２号 まだ見ぬ未来へ