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小学5年生の時、海斗と同じクラスの坂本さんという女の子が自宅で大型犬を飼っていた。それはとても賢い犬で、オスワリ、オテ、オカワリ、フセはすぐ覚え、指でピストルの形を作ってばあんと撃つ真似をするとひっくり返って軽く前足を痙攣させる芸までできるのだと自慢していた。キラキラと光る太陽色の毛並みと優しいとび色の瞳の、犬種は確かゴールデンレトリバー。 「いいなぁー超かわいい」 「毎朝一緒にお散歩に行って、夜は一緒に寝てるんだ!」 「この子、名前はなんていうの?」 「アニーって言うの、あたしの親友っていうか、もう妹みたいな存在」 クラスの女の子達が市の教育委員会から貸し出されているリンゴのしるしのタブレットに映る画像を見ながら話しているのを、特にその中に混ざるでもなく、女の子達のカタマリの横の席に座ってぼんやりと聞いていた海斗には、友達がいなかった。 『こころひとつに、みんな仲良し5年2組』 担任の澤
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