立派なものや社会において価値があるものは、人間の価値観の総意が決めていて、価値観がなくなってしまえば意味もなくなる。そのうえで敢えて立派なものを追いかけてもいいし、別にいいやと自由に生きてもいい。 価値観がなければ人間は悩まない。自分はどうしてこうなのかという悩みは、こうであるべきだという価値観があるから成立する。相手はなぜこうなのかという悩みは、人間は普通こうであるべきだという価値観があるから成立する。悩みは悩みそのものを考えるより、なぜそれを問題だと自分は思うのかを問いかけた方が正体が浮かび上がりやすい。それが悩ませているのではなく、自分が悩んでいるのだ。 価値観は良いか悪いかということだから、価値観を通して物事を見れば、物事は必然裁かれることになる。楽しむということは裁かれることと相性が悪い。しかも価値観が単一であれば、その良い悪いが揺らがない。価値観に染まった人は楽しいですかと聞か