通常国会で成立した「有害サイト規制法」には、問題点が多くあった。全会一致で衆議院を通過したという点で、この責任を私も負っている。このところ、テレビやラジオで、「フィルタリング万能論」に疑問を持っているひとりとして紹介され、「もう一度、議論をやり直されなければならない」と何度か発言してきた。簡単に言えば、「フィルタリング」という言葉の魔力が一人歩きしてしまい、まるで 「精密な基準」をもったロボットがサイトをひとつひとつ丁寧にチェックして、選別をしてくれるかの如きイメージが先行したが、大きな誤解だった。 とくに、携帯電話を規制するフィルタリングは大雑把にカテゴリーごとにブロックする仕組みを取っている。PCで使用する場合には、ユーザーの要求に合わせて細かい調整が出来るのだが、携帯電話は電話会社のゲートで丸ごと「接続可」「接続不可」を決めていく。詳細については、ネットスター社のサイトに表示されてい