「一人ぼっち」を過剰に怖がる親や子どもたち 休み時間に、一人ぼっちの子どもがいる。担任としては、当然気になる。もし気付かないとすれば、これは観察力において問題がある。クラスの子どもに関心があれば、またある程度の力量があるならば、気になって当然なのである。 もう一人ないしは二人、よく気にしている人がいる。その子の親である。我が子が教室で一人ぼっちというのは、真っ先に解決すべき一大事と考えていることが結構ある。面談でよく聞かれることの上位に「他のお友だちと上手くやれているでしょうか」が来ることからも、その心配ぶりが伺える。 担任は、子どもを「みんな」の輪に入れようと試行錯誤することになる。休み時間に声をかけるのはもちろん、全員遊びの日を設定して、確実に輪に入るように仕掛ける。これ自体は悪いことではない。これによって助かる子どももいる。特に、本当はみんなの輪の中に入りたいのに上手く入れない子ども