「香水をつけて異性にモテたい」、そんなふうに思う人は多いのではないでしょうか。匂いとセックスの間には、深い関係があることを本能的に知っているからかもしれません。 世紀の美女たち、クレオパトラをはじめ、ポンパドール夫人もマリリン・モンローも、香り抜きには恋のストーリーが成り立ちません。美貌や神秘性に香りが加わって、初めて官能的な美女が誕生するのです。 女性に限らず、いつの時代の権力者たちも、香りへの執着はひとかたならぬものがありました。姻薬効果があるとされた香料を手に入れるために、莫大な対価を支払ってきました。 わが国でも、平安時代、帝や姫君や宮人が、恋の駆け引きに「香」を活用していた様子が、「源氏物語」に描かれています。 香りと恋愛は、歴史の初めより切り離せない関係だったのです。しかし、香りの失敗は、恋を失ってしまう可能性も秘めています。「香りで女性の気持ちをつかむ術(すべ)」を、ぜひとも