秋はいろいろノスタルジックになったりするもので、私もそんな気分に身を任せて過去の甘酸っぱい思い出を恥ずかしげもなく晒しちゃったりしたくなったので晒します。あまりに昔過ぎて、でもその時の温度や空気までハッキリと思い出せるあの日の話。 音楽をやってる人とお付き合いをしていた。彼は照れ屋で、LIVE前はいつもウイスキーを煽ってからじゃないと歌えないんだと言っていた。私はそんな彼のLIVEを早く見てみたいと思っていた。その日はすぐ訪れた。友達の企画したイベントに出てもらうことになったのだ。私にはもう一つ贅沢な望みがあった。「私の事を歌にしてくれないかなぁ」という若い娘がいかにも考えそうな安直でカワイイ望み。でも照れ屋の彼には言えなかった。そうこうしているうちにイベントの日になった。ウイスキーを煽ってステージで歌う彼はかっこよかった。イベントに来ているたくさんの友達が「アサコ、彼いーじゃん!」って耳