自動車業界で世界トップを競う“世界のトヨタ”がIT技術者の採用を強化している。なぜトヨタがIT技術者か? そこには今の自動車の進化を支えるIT技術と、次世代自動車開発を見据えるトヨタの戦略がある。これはキャリアマップを塗り替えるような“事件”かもしれない。 連結ベースでの売上高23兆9400億円、経常利益2兆3000億円、研究開発費9400億円。まさに日本を代表する世界的企業、トヨタ自動車からこの春、エンジニア採用にも大いに関わる、気になるニュースが出ていたことをご存じだろうか。パソコンの基本ソフト(OS)に相当する「自動車搭載用の標準ソフトウェア」を、トヨタが独自開発すると発表したのだ。1月にはOS開発大部屋を、東京・お台場でスタート。ソフトの開発はもちろん、ITエンジニアの人材採用も活発化している。 快適さ、便利さにおいて、ますます進化する自動車だが、今の自動車は実は“走るコンピュータ