また燃えた。「政府 学習履歴など個人の教育データ デジタル化して一元化へ」というNHKの報道に対し、ハッシュタグ「#教育のデータの一元化に反対します」とともに政府への批判がSNS上で噴出したのだ。 批判の的になったのは、年初に政府が発表した「教育データ利活用ロードマップ」とそれに関する牧島かれんデジタル大臣の会見である。 「何考えてるのか。誰がこういうことを思いつくのか?」「政治がすべきことは、管理の一元化ではない。見るべきは、データではなく、子ども一人ひとりの顔だ」――。 著名人らもSNSでこう過敏に反応した。 今回だけではない。政府がデータ絡みの発表をするたび「政府による国民データの一元管理」といった物々しいキーワードが報道を躍ることが多い。だが、ちょっと冷静になってみたい。いったいどんな「データ」のどんな「一元化」なのだろうか? なぜ「子どもデータベース」なのか? 今回の論争の背景に