大相撲の関取衆たちが、野球賭博問題で日本相撲協会を解雇された元大関琴光喜関(34)の引退相撲の開催提案を検討していることが31日、わかった。同日午後に東京・国技館で開かれる関取衆の会合「力士会」(会長=白鵬関)で話し合われる見込みで、後日開かれる協会理事会で引退相撲開催を提案する方針。 引退相撲は現役力士たちからの「餞別(せんべつ)」の色彩が強く、引退力士の第二の人生への資金になっている。力士会では、日本力士で番付最高位の大関魁皇関(38)が提案の中心になっている。 元琴光喜関は野球賭博への関与を隠していたなどとして、名古屋場所直前の7月4日の理事会で解雇処分を受けた。関係者によると、ちゃんこ屋の開店などを予定しているという。 不祥事で解雇された力士の中では、2008年に大麻事件を起こしたロシア出身の元幕内若ノ鵬が、後援者などと私的に断髪式を行った例があるが、力士が積極的に関与して引