大阪府和泉市議に初当選したプロレスラーのスペル・デルフィンさん(45)は24日、マスク姿での議会活動を認められたことに安堵(あんど)の表情を浮かべたが、一部議員からは「議場はリングではない」と疑問の声も上がった。 市議会の規則では「議員は、議会の品位を重んじなければならない」とされ、「(議場や委員会室では)帽子、外とう、えり巻、つえ、かさなどを着用、携帯してはならない」と定められている。 非公開で行われたこの日の会派代表者会議では、デルフィンさんと同じ会派の山本秀明市議が「公の場所ではマスクをつけたい」と本人の意向を説明。出席議員からは「傍聴者は帽子もダメなのに議員は許されるのか」「違和感を覚える市民もいる」などの異論もあったが、「覆面の可否よりもっと大きな市政の課題がある」との意見が出され、着用を認めることになったという。