千葉市中央区川戸町の市民緑地「川戸(かわど)の森」が、五月末で事実上の廃止となる。地権者が不動産開発事業者に売却を決め、市と結んでいた土地の提供契約が解除されるため。市の周知は四月下旬で、一部利用者から「都市部の貴重な緑が突然失われた」と困惑の声も。専門家は「制度上のもろい部分が露呈した。似たような消失リスクがある緑は今後増えるだろう」と警鐘を鳴らす。(中谷秀樹) 川戸の森(約一万四千平方メートル)は「大網街道」と呼ばれる県道沿いの住宅地の一角にある。市によると今年二月、このうち一万三千平方メートルを持つ地権者が、五月限りで市への土地提供契約の解除を申し出た。六月以降は別の人が所有する残り千二百平方メートルで緑地を存続するが、地元からは「廃止と変わらない」といった声も上がる。 「市民緑地契約制度」は都市緑地法に定められた緑の保全を目的とする取り組み。行政が民有地を借り受け、地域住民や団体な
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