今月(4月)中に、日本の新たな新興市場として「TOKYO AIM(Alternative Investment Market)」が開設される。いわゆる「プロの投資家」しか参加できないので、当面は個人投資家には直接関係はない。しかし、中期的に考えると、個人投資家にとって、割安株への応募機会が減少するかもしれない。 ■「新規公開株は割安」という通説 公開時の公募価格と市場で初めて株価がついた時の初値を比べた場合、初値の方が何割か高くつくことが多いことが、この通説の背景である。 「市場は常に正しい」という株式投資理論の原則に基づくと、初値が正しくて、公募価格が間違っている、つまり公募価格は割安だったということになる。この割安分を「IPOディスカウント」や「アンダープライシング(Underpricing)」と呼んだりする。 実際、証券引受の実務の世界でも、主幹事証券会社は上場企業に対して「I