2011年6月27日、中国海南省産のバナナが2月の1キログラム7.6元から0.4〜0.6元に暴落し、バナナ農家は深刻なコスト割れの状態にあることが分かった。地元の同省三亜市政府は、農家救済のため企業・団体や市民にバナナの購入を訴えた。 【その他の写真】 データによると中国産バナナの価格は6月25現在、今年5月1日に比べ35%も値下がりした。中国の省(自治区・直轄市)の9割で値下がりし、中でも北京、天津、河南では50%を上回る下落幅となっている。 中でも海南省産のバナナは、気象の影響で冬物と春物が同時に出荷されたこと、対岸にある広東省産や広西チワン族自治区産のバナナ出荷が増えたことが響いた。さらに、「エチレンガスが熟成促進に使われ、健康に有害」との報道が、消費者の買い控えにつながった。 このほか、運送費の値上がり、バナナの収穫や包装を行う労働者の賃金上昇もバナナ農家を苦しめている。(翻訳・編