昨年の5月、尊敬していた人が癌でいなくなってしまった。私はその人をとても尊敬していて、大好きだった。 その人・以下Yさんの癌が分かった時には、もって3ヶ月から半年といわれた第4ステージだった。それでもYさんは結局1年9ヶ月、もったのか、頑張ったのか、戦ったのか、苦しんだのか、どんな言い方が当てはまるのかわからないけれど、私はゆっくりと弱っていくYさんを眺めながら、どうしてか絶対にYさんにだけは奇跡が起こって、ある日検査したら嘘みたいに癌が消え去っていて、医者を驚かせるに違いないと本気で思っていたんだった。 Yさんと最後に出かけたのは去年の桜の時期で、Yさんが輸血で劇的に体調が良かった日*1に行ったお花見だった。今年私が桜をやたら見てまわったのは、1年て早いなぁと思ったから。ものすごく昔のことみたいに思える。なんとなく過ぎていったはずなのに、たった一年で物理的にも心理的にも、色々なことが変わ
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