17年前にパチンコ店で切りつけてきた男の逮捕状の請求書面を放置され、時効が成立したとして、被害者の男性(36)が府警を所管する大阪府を相手に大阪地裁に提訴した。男性は容疑者の摘発に至らなかったことなどへの慰謝料を含む1100万円の国家賠償を求めている。 訴えなどによると、男性は1997年6月、大阪府藤井寺市内のパチンコ店で客の男と口論になり、金属製のへらで切りつけられて負傷した。羽曳野署は男を特定して逮捕状の請求書を作った一方で放置し、傷害事件としては04年6月に時効が成立した。男性側は殺人未遂事件にあたるとし、時効成立は12年6月だったとしている。 放置問題は12年11月に内部で発覚。報道によって表面化した14年9月、府警は「署員がほかの事件の捜査に忙殺され、引き継ぎが不十分だった可能性がある」と説明した。府警側は20日に地裁で開かれた第1回口頭弁論で、男性の請求を退けるよう主張した。(
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