蘇った『七人の侍』に涙…仲代達矢と野上照代 黒澤明監督の代表作『七人の侍』のフル4Kデジタルリマスター版が、10月8日より全国55の劇場で「午前十時の映画祭7」として上映されることを記念したトークショーが13日、TOHOシネマズ日本橋で行われ、俳優の仲代達矢と黒澤組の名スクリプター・野上照代が出席した。多くの黒澤作品の現場で活躍してきた野上は、美しい映像と音声で蘇った作品に「涙が出ました。黒澤さんや三船(敏郎)ちゃんにみせてあげたい」と感慨深い表情を浮かべていた。 本作のデジタルリマスターを担当した東京現像所が手に入れたのはマスターポジとデュープネガの2本。そこから全編29万7,407コマを4Kスキャンしキズの修復作業やゴミを取り除く作業、さらにコマズレ補正、そして音声にもデジタルリマスター作業を施し復刻。美しい映像ばかりではなく、俳優たちのセリフもクリアになった。 野上は「当時、三船ちゃ