日本の科学研究は、国際的な地位の低下傾向が続いています。 輝きを取り戻すにはどうしたらいいのか。 世界で最も影響力のあるイギリスの科学雑誌「ネイチャー」の編集長が語ったのは、若者の“科学離れ”や偏った研究予算の配分など、日本の科学が直面するさまざまな課題でした。(科学文化部記者 横川浩士) 創刊から150年を迎え、世界で最も影響力のある科学雑誌「ネイチャー」の編集長はどんな人物なのか。 気むずかしい人なのではないかという私の勝手な予想に反し、私の前に現れたマグダレーナ・スキッパー編集長は、はきはきとした語り口が印象的な明るい女性でした。