新型コロナウイルスの拡大を防ぐため、在宅勤務をする人が増えてきた。一方で、出社せざるを得ない事情を抱えた人も多い。その「出社」があるからこそ「在宅」ができる側面もある。アエラでコロナ禍の出社に関するアンケートを実施したところ、400人を超える人から声が寄せられた。 【アンケート「緊急事態宣言が出ても出勤しなければならない理由」の最も多かった回答は?】 * * * アンケートに回答した人の実に93.5%が、7日の緊急事態宣言発令の後も「出社した」と回答した。アンケートの性質から「出社した」が多くなることを考慮しても、かなりの人が出社を余儀なくされているといえよう。 なかでも、紙文化、ハンコ文化のために出社を続けなければならない状況は、悩みの種だ。 卸売りの会社で経理を担当する50代の女性は、神奈川県から都内へ通勤している。 「取引先に出す請求書には社判と自分の認印を押さなければ書類が認め