熊本市中央区の熊本地域医療センターで、新型コロナウイルス感染患者に対応した看護師が感染し、患者の受け入れ停止を余儀なくされた。医療の逼迫[ひっぱく]を招かないためにも「適切な受診」が、あらためて問われている。 同センターでは11日、70代の男性医師が事前連絡をせず受診に訪れた。熊本市や同センターの関係者によると、医師は同日夕、タクシーで来訪し、センター側の案内を受けないまま施設に入った。 医師は発熱などの症状があったが、当初は伝えず、「息苦しいから、ぜんそくかもしれない」などと説明したという。同センターは問診や画像診断などから、感染の疑いに気付き、PCR検査で陽性がわかった。 県健康危機管理課は熱やせきなど風邪のような症状がある場合、保健所や医療機関に事前の電話相談をするよう呼び掛けている。 重要なのは、感染疑いの判断材料にするため発症時期や症状を正しく伝えること。受診先で感染してしまう恐