2011年12月24日 21:24 カテゴリ科学コミュニケーション パンドラの箱の正しい開け方 Posted by science_q No Comments No Trackbacks Tweet 人と人の間で空気感染する恐れのある強毒性鳥インフルエンザウイルスを、人工的に作り出すことに成功したという内容の論文が、出版制限されるべきかどうかで、今科学界はゆれている。もしこの内容が公開され、悪用されれば、バイオテロにも使われかねない危険性があるからだ。事の発端は、今年の9月、地中海に浮かぶ島国マルタ共和国にて開催された第4回ESWIインフルエンザ学会において、オランダ・エラスムス病院のRon Fouchier氏(写真左)が、H5N1型鳥インフルエンザウイルスを人工的に改変し、ヒトに対する感染性を調べるモデル動物であるフェレットの間で空気感染させることに成功したと発表したことに始まる。フェレ