海洋研究開発機構(JAMSTEC)とハワイ大学海洋地球科学技術研究科は、オントンジャワ海台における地球史上最大の火山活動の原因を解明したと共同で発表した。JAMSTEC地球内部ダイナミクス領域の鈴木勝彦主任研究員、マリア・テハダ研究員らの研究グループが、ハワイ大学とフィリピン大学と共同で研究を行った成果で、論文はオンラインジャーナル「Scientific Reports」に掲載された。 オントンジャワ海台は、前期白亜紀の約1億2000万年前に起きた、地球史上最大といわれる火山活動によって形成された玄武岩溶岩で作られた巨大火山だ。南太平洋の海底の広大な面積をカバーしており、その面積は地球の約1%に相当する(画像1)。日本の国土面積と比較すると、実に約14倍もの広さを持つ。そして、その溶岩の体積は2000万km3に及び、これは富士山の溶岩の5万倍に当たるというスケールの大きさだ。 そして、オン